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【市況】10日の中国本土市場概況:上昇、「相互乗り入れ」決定を好感


10日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比55.50ポイント高(+2.30%)の2473.67ポイントと反発した。終値ベースでは、約3年ぶりの高値水準に達している。上海A株指数は58.30ポイント高(+2.30%)の2590.33ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.59ポイント高(+0.61%)の261.81ポイント、深センB株指数が17.43ポイント高(+1.82%)の973.69ポイントで引けた。

上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)解禁が刺激材料。中国証券監督管理委員会と香港証券先物委員会が本日の取引前に、「相互乗り入れ」が17日に開始されると発表した。香港を経由し、ホットマネーが本土に流入するとの思惑が強まっている。

金融株が相場をけん引。中国銀行(601988/SH)が3.3%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.0%高、中信証券(600030/SH)が3.6%高で引けた。証券株については、相互乗り入れで手数料収入が増えるとの期待が膨らんでいる。インフラ関連株も高い。建設請負や不動産開発の中国建築(601668/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇した。中国政府がこのほど、交通インフラ整備を主目的とする専用ファンド「シルクロード基金」を立ち上げる計画を打ち出したことが支援材料になっている。

《KO》

 提供:フィスコ

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