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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 やさしくないチャート回復


◆20日に日経平均は578円高と急伸、値上がり銘柄は過去最高の1802を数えた。これだけをみれば「スゴイ」と言えるが、それまでに3週間で高値から1845円急落したこと踏まえると、喜んでばかりはいられない。直近高値1万5232円(23日)は安値1万4529円(17日)から700円幅、下げ幅に対し38%戻しに過ぎず、割り込んできたチャートの節がまだ上に多く控える。

◆信用買い残が3兆円に増加するなど押し目買い意欲は引き続き根強い。20日からの上昇でプラスになった玉もあるが、17日現在の評価損率は14.9%に悪化、買い残の多くはまだヤラレている。ここから上昇して25日線や13週線の1万5500円処を奪回するなら買い方も息を吹き返すが、逆に軟調が続くとシコリ玉は増す。

◆基調を崩したのは日本だけでなく欧米株も同じ。29日はFOMC。イエレン議長の手腕が試される局面でもある。いずれにせよチャートの好転確認まで慎重姿勢は続く。


(10月23日 記)

「チャートブック週足集」No.1997より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


(「株探」編集部)

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