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【材料】本日の注目個別銘柄:日本電産、新光電気工業、ネットワンなど


<6594> 日本電産 6733 -284
売り優勢。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は527億円で前年同期比33.9%増益、従来予想の500億円は上振れる着地となっている。通期予想は1050億円で前期比23.4%増益、従来計画を据え置いている。決算発表後は評価の高まりやすい銘柄であるが、実績値は市場コンセンサス並みの水準にとどまり、通期業績には上振れ期待もあったため、ややネガティブな見方が先行する格好に。本日開催される決算説明会を見極めたいといった動きにも。

<6967> 新光電気工業 609 -81
下落率トップ。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は21億円の従来予想から3億円に、通期では98億円から35億円に下方修正している。主力のフリップチップタイプパッケージが競争激化に伴う市場価格低下の影響を受けているようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では、修正幅の大きさに加えて、円安効果が効いていないこと、期待の新製品が軒並み未達であることなど、僅かな期待値さえも消えた点がネガティブとし、目標株価を570円から520円に引き下げている。

<2372> アイロムHD 1463 +146
買い優勢。京都大学iPS細胞研究所と難病治療薬の共同研究に乗り出すと報じられている。同社が特許を持つ遺伝子技術を活用して、京大iPS研究所が治療薬の研究に必要な細胞を作成していく。先には、子会社が大日住薬<4506>と特許実施許諾契約を締結と発表もしており、iPS関連としての位置づけが一段と高まる状況になっているようだ。

<6794> フォスター電機 1698 +152
大幅高。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は25億円から38億円に、通期では50億円から68億円に、それぞれ上方修正している。車載向けスピーカの出荷が好調、主要ユーザー向けヘッドセットの販売が上振れなど背景。第1四半期が大幅減益決算であったことから、第2四半期の持ち直しは想定以上といった見方に。

<7518> ネットワン 643 +24
買い先行。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業損益は14億円の黒字予想から2億円の赤字に、通期では52億円の黒字から38億円の黒字に減額修正している。民間企業や通信事業者からの受注が低調に推移していることが背景。ただ、第1四半期が13.6億円の赤字となっていたことから業績の下振れは想定線、市場コンセンサスは下方修正値よりも低水準であったことから、目先のアク抜け感にもつながる形へ。会社側では、民間企業の受注状況は回復傾向になっているとしている。

<2580> コカ・コーライーストジャパン 1901 +65
買い優勢。バークレイズでは投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げ、目標株価は1940円としている。足元の下げがきつかったこともあって、押し目買いの動きにもつながっているようだ。夏場の最盛期における数量減少や単価下落の影響を織込むも、8月以降の株価下落で収益悪化に対する懸念は大方織り込んだとの判断のようだ。

<6814> 古野電気 866 +28
買い優勢。東海東京では投資判断を「2」から「1」に格上げ、妥当株価は1100円の水準であると指摘している。業績下方修正がネガティブサプライズとなって、足元できつい下げに見舞われていたものの、東海東京では、。来期業績の回復シナリオに変更は無く、株価下落で投資妙味は増したと考えている。シェールガス輸送用のLNGタンカー需要や世界的な魚価の高騰を背景とした漁船の好調に加え、円安進行による採算改善効果も期待できると。

<6856> 堀場製 3790 +45
シティでは投資判断を新規に「1」、目標株価を4400円としている。エンジン排ガス測定分野では世界シェア80%を占め、中長期的に自動車業界の環境規制強化の恩恵を受けるユニークなポジショニングにあるとの評価。自動車計測分野は全社の約3分の1を占めるが、今後も年率10%弱での成長が見込まれるため、足元の株価調整は中長期視点での投資好機になると判断。

<1801> 大成建設 589 +7
しっかり。上半期営業利益が従来予想の80億円を約9割上回り、150億円強になったようだとの観測報道が伝わっている。建設各社には好業績期待が相対的に高いものの、第1四半期が大幅減益となっていたこともあり、想定以上の上方修正幅と捉えられる格好に。市場予想も130億円程度とみられる。一方、同様に業績観測が伝わっている清水建設だが、上振れ幅が乏しいこともあって、売りが優勢の展開になっている。
《FA》

 提供:フィスコ

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