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【市況】<マ-ケット日報> 2014年10月20日

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比578円高の1万5111円で、3日ぶりに1万5000円の大台を回復した。日経平均の上げ幅は今年最大で昨年6月10日(636円高)以来の規模に。米国株の反発と円安でリスク回避の動きがいったん後退。これまでの下げが急だった反動が一気に表われた格好だ。

 前週末の米国市場はダウ平均が7日ぶりに大幅反発。米経済指標や企業業績を好感した買いが入り、景気不透明感が少し和らいだようである。欧州市場ではECBによる追加金融緩和期待が出ており、急反発した欧州株も全体に弾みをつけたようである。さて、こうなると際立った下げを見せていた東京市場も反発の度合いは他市場を圧倒する規模に。今年最大の上げでV字型の底入れを示現している。GPIF改革で国内株式運用比率大幅拡大が報道されたことも追い風となり、実に東証1部の98%が上昇する完全に近い全面高商状となった。安倍内閣の閣僚2人がいっぺんに辞任する異例の事態が起きたものの本日の市場にとっては材料とならず。チャート上ではいったんの底打ちから200日移動平均線を明確に越えられるかがポイントとなっている。

 今週の主なスケジュールは、20日(月)米アップル、IBM決算、21日(火)中国の7-9月GDP速報、22日(水)9月の貿易統計、23日(木)中国10月のPMI、24日(金)米9月の一戸建て住宅販売となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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