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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「米マネーバブル」終焉懸念


◆「年末は高い」と口にする関係者・投資家が多かった。そのせいか、10日にかけて「押し目買い」に動いた向きが多く、信用買い残は10日現在2兆9540億円と前の週から929億円も増加した。

◆だが、日足は10月早々から抵抗線、25日線を割り込み「陰転」を示唆、その後の大幅下落でチャートは崩れを明確にし、高水準の買い方は軒並み苦しくなっている。

◆皆が強気に傾いているところでの陰転は要注意だが、それは米国株も同じ。NYダウは5年半にも及ぶマネーゲーム相場で強気の片寄りは日本の比でなく、そこで亀裂を入れたのだから、買い方の売り急ぎは容易に想定される。「売るから下がる…」の悪循環が急落の最大の要因。世界のカギを握るNYがくしゃみしたのだから、日本は風邪もひこう。

◆昨年来の下値抵抗線に差し掛かった日本株。ここからはイエレン議長の手腕が試される(29日FOMC)。落ち着くまで様子見を継続。

(10月16日 記)

「チャートブック週足集」No.1996より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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