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【市況】<マ-ケット日報> 2014年10月10日

 10日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比178円安の1万5300円で、8月13日以来、約2カ月ぶりの安値をつけてきた。前日の米国株の大幅下落が響き投資家心理が悪化。下げ幅は一時250円を超えるなど荒っぽい値動きとなっている。東証1部の出来高はオプションSQ算出という特殊事情もあるが28億株と7月以降で最高に。ある程度の投げが出た結果と思われる。

 昨日の米国市場はドイツで再び弱い内容の経済指標が出たことを嫌気してダウ平均が今年最大の下げ幅を記録した。前日の今年最大の上げ幅を1日で帳消しにする荒っぽさ。現実味を帯びてきた世界経済への不安が、このような派出な値動きとなって表われている。さて、日本の株高の前提となっている「好調な米国株」に変化が表われてきたことで、本日の東京市場は連日の株安にもかかわらず一段と下値を広げる展開に。3連休前の週末ということもあって買い手が少なく、下値200日移動平均線(1万5123円)が見えて来る展開となっている。この日は昨日ほど円高が進まなかったことが多少の救いとなったが、海外株式、為替など外部要因に振り回される弱さは相変わらずだ。チャートでは短期間の値幅調整が1000円近くも進んでいることから、下値は200日移動平均線やフシ目1万5000円辺りが目先の強固なサポートゾーンとなろう。来週、仮にそうしたところまで売られた場合、あくまでも短期的ではあるがリバウンドに入ることも予想される。(ストック・データバンク 編集部)

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