市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2014年10月2日

 2日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比420円安の1万5661円で、9月1日以来、約1カ月ぶりの安値をつけてきた。米株大幅下落と円高を受けて朝方から売りが膨らみ、途中からは短期筋による先物への仕掛け売りで一気に下げ幅が広がった。日経平均の下げ幅は8月8日(454円安)以来の規模。国内景気や欧州景気への懸念もあり、きっかけ次第で手じまい売りが出やすかった事情もあるようだ。

 昨日の米国市場は米国内でエボラ出血熱感染者が確認されたことなどからダウ平均が大幅に続落。航空株主導の下げで8月15日以来、約1カ月半ぶりの安値をつけて引けた。ユーロ圏の9月PMI下方修正も嫌気され、景気敏感でもあるナスダック指数も大幅安を演じている。さて、相変わらず外部からの材料に弱い東京市場だが、この日は先物への仕掛け売りが活発化し、当初想定されていた倍の値下がりを演じてしまったようだ。8月8日の急落時(454円安)に匹敵する先物の出来高が、ヘッジファンドやCTAなどによる動きがあったことを想像させる。ある意味需給主導の下げではあるが、いったんここまで深く値を崩されてしまうと、建て直しに少し時間がかかってしまうのも事実。チャート上では75日移動平均線(1万5519円)辺りで下値がサポートされそうだが、何より震源地である米国株の落ち着きが待たれるところである。雇用統計発表もあるので週内は迂闊に手を出せない状況か。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均