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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニトリHD、ファナック、ユナイテド海、ダスキン

■ニトリホールディングス <9843> 6,640円  +300 (+4.7%)   本日終値
 25日、ニトリHD <9843> が決算を発表。15年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比24.0%増の382億円に伸び、従来の1.0%減益予想から一転して増益で着地。上期の過去最高益を更新したことが買い材料。品質・デザイン性を高めた高価格帯の家具や高機能商品が伸び、12.9%の大幅増収を達成したことが寄与。円安による輸入コストの上昇を原材料の見直しによる原価低減で補ったことも増益に貢献した。上期実績の通期計画660億円に対する進捗率が57.9%に達したうえ、9月度の国内既存店売上が前年同月比5.3%増と堅調なだけに、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ファナック <6954> 20,310円  +805 (+4.1%)   本日終値
 25日、ファナック <6954> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の2162億円→2809億円に29.9%上方修正。増益率が24.0%増→61.1%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。主力の工作機械用NC装置を中心に好調で、売上が計画を29.4%も上回ることが寄与。スマートフォンの金属ケースを加工する小型機械「ロボドリル」の販売も伸びる。修正した通期予想が市場予想(2500億円前後)を上回っており、業績好調を好感する買いが向かった。

■NSユナイテッド海運 <9110> 271円  +4 (+1.5%)   本日終値
 25日、ユナイテド海 <9110> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→52億円に48.6%上方修正。従来の12.1%減益予想から一転して30.6%増益見通しとなったことが買い材料。バラ積み船の市況低迷で売上は予想を下回るものの、想定以上の円安で採算が改善する。配船効率の向上や燃料費の削減なども利益を押し上げる。修正した上期予想の通期計画(73億円)に対する進捗率が71.2%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ダスキン <4665> 1,794円  -63 (-3.4%)   本日終値
 25日、ダスキン <4665> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の83億円→68億円(前期は83.2億円)に18.1%下方修正したことが売り材料。「ミスタードーナツ」などフード事業は堅調だが、主力の清掃関連事業で新商品スタイルクリーナーのレンタル伸び悩みが響く。

■コーテクHD <3635> 1,740円  -16 (-0.9%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付でコーテクHD <3635> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アンダーウエイト(弱気)」に引き下げたことが売り材料視された。なお、目標株価は1290円→1320円に微調整。リポートでは、(1)WiiU向け「ゼルダ無双」、PS4・PS3向け「ドラゴンクエストヒーローズ闇竜と世界樹の城」など新コラボ無双シリーズの拡販期待、(2)円安・株高等による運用収益の拡大期待など、期待先行により株価は割高な水準にあると判断している。

■フォーバル <8275> 1,009円  +108 (+12.0%)   本日終値
 25日、東証がフォーバル <8275> [東証2]を10月2日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■CFSコーポレーション <8229> 637円  +42 (+7.1%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 CFS <8229> が続急伸。日経新聞が26日付で「CFSコーポレーションの2015年2月期は単独税引き利益が前期比2.9倍の12億円前後になりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、店舗の改装効果に加え、店舗などの減損損失が減り、従来予想の2割増の5億円を大きく上回るとしている。報道を受けて業績上振れを期待する先回り買いが向かった。

■N・フィールド <6077> 4,090円  +230 (+6.0%)   本日終値
 25日、Nフィールド <6077> [東証M]が10月23日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■オールアバウト <2454> 887円  +28 (+3.3%)   本日終値
 25日、オルアバウト <2454> [JQ] が15年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の6000万円の赤字→6000万円の黒字(前年同期は2000万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。サイトのページビュー増加で利益率の高いネットワーク型広告が想定より伸びることが寄与。子会社の業績向上も黒字浮上に貢献する。

■極洋 <1301> 262円  +6 (+2.3%)   本日終値
 極洋 <1301> が3日続伸。日経新聞が26日付で「水産大手の極洋と日本配合飼料は2017年から、卵から人工で育てる完全養殖クロマグロの出荷を年間200トン規模で始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「マグロの漁獲規制が強化されるなか、近畿大学が先行する完全養殖を国内最大級の規模で事業化する」という。完全養殖クロマグロの量産化による、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

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