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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「ポイント重なる9月第3週」


日経平均株価は1万5700円処で一服入れたが、11日に1万5925円と再び動き出す。下値抵抗線から切り返して踊り場を上放れるなど、チャートは強い上昇トレンドを継続した。

◆ECBが利下げに動き、アメリカでは早期利上げ観測が高まり、日銀黒田総裁は「物価2%のために何でもやる」と追加緩和を示唆し、ドル円が107円台に加速した。カネ余りを背景とした需給相場に円安というフォローが吹き、日経平均は1万6000円台乗せから大納会高値1万6320円も見えてきた。ただし、高値警戒も燻っており下値抵抗線には注視しておく。

◆9月はイベントが盛り沢山。12日にメジャーSQ、17日にFOMC、18日は一目均衡表の雲クロスとスコットランドの独立投票、19日にアリババ上場と続く。金利上昇に中東の緊迫、感染症など地政学リスクも孕んでおり、日経平均はいつ調整入れてもおかしくない。

(9月11日 記)

「チャートブック週足集」No.1991より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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