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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~新閣僚発表にかけて思惑的な動きが出る可能性


3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・午後2時ごろから思惑的な動きが出てくるか
・ドル・円は105円18銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開
・GPIF改革への思惑などによる円安進行で日経平均は一時15800円台を回復

■午後2時ごろから思惑的な動きが出てくるか

日経平均は続伸。129.92円高の15798.52円(出来高概算12億7000万株)で前場の取引を終えている。2日の米国市場は高安まちまちだったが、政策期待が高まるなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の15765円だった。円相場は1ドル105円台に乗せて推移しており、幅広い銘柄に買いが先行。日経平均は寄り付き直後に15800円を回復し、7月末につけた戻り高値を更新。

その後は、安倍改造内閣の発表を控え、日中値幅が40円程度と狭いレンジ内での推移が続いている。セクターでは、海運、倉庫運輸、証券、銀行、非鉄金属、不動産、電気機器などが堅調。一方で、鉱業、その他製品、石油石炭、水産農林などが一服。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が辛うじて過半数を占めている。

安倍首相は、第2次政権発足後初の内閣改造を実施する。午後2時ごろから、菅官房長官が閣僚名簿を発表し、新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、夕方にも第2次安倍改造内閣が発足する。日経平均は15800円を挟んでのこう着が続いているが、新閣僚が発表される2時ごろから大引けにかけては、思惑的な動きをみせてくる可能性がありそうだ。

一方、アベノミクス第2幕への期待感が高まる一方で、日銀の金融政策決定会合の結果を控えて、昨日辺りから強い動きをみせていた金融緩和メリットセクターなどには、いったんは利食いの動きも意識されそうである。

■ドル・円は105円18銭付近、東京株式市場の強含みで下げ渋る展開

ドル・円は105円18銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していることで下げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3129ドルから1.3135ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から軟調推移。ユーロ・円は、138円07銭から138円25銭まで堅調推移。

12時19分時点のドル・円は105円18銭、ユーロ・円は138円13銭、ポンド・円は173円20銭、豪ドル・円は97円57銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・GPIF改革への思惑などによる円安進行で日経平均は一時15800円台を回復
・ファーストリテ<9983>やファナック<6954>の上昇が指数を牽引
・新閣僚発表にかけて思惑的な動きが強まる可能性も

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合(4日まで)

<海外>

14:00 印・HSBCサービス業PMI(8月)

《KO》

 提供:フィスコ

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