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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~GPIF改革への思惑などでドル・円が105円台に


3日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:GPIF改革などアベノミクス第2幕への期待
■外資系証券の注文動向:差し引き420万株の買い越し
■前場の注目材料:ユニクロ8月既存店売上高、前年同月比1.9%増

■GPIF改革などアベノミクス第2幕への期待

☆日経225想定レンジ:上限15850円-下限15700円

3日の東京市場は堅調な展開になりそうだ。連休明け2日の米国市場はまちまちだった。ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが好感される場面もあったが、週後半の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から上値は限られていた。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の15765円。円相場は1ドル105円台での推移となる中、東京市場は買い先行のスタートになろう。

市場の注目は内閣改造の発表であり、アベノミクス第2幕への期待となろう。大阪225先物については、2日の19時辺りに一時15850円まで上昇している。GPIF「年金積立金管理運用独立行政法人」の改革を主張していた塩崎氏の安倍内閣入り内定との報道などが材料視されていた。既に報道によって閣僚人事は固まっており、大きなサプライズはないだろうが、改めて第2次安倍改造内閣発足を手掛かりとした物色が強まる可能性がありそうだ。

物色の流れとしては社会インフラなど政策関連への注目は続くことになろう。また、為替市場ではGPIF改革の思惑で円売りが優勢となったとみられており、JPX日経400や高ROE銘柄への関心が集まる可能性もありそうである。また、昨夕、ファーストリテ<9983>は8月の既存店売上高を発表。前年同月比3.8%増と、2ヶ月ぶりに前年実績を上回っており、ポジティブ視される可能性。

さらに、ソフトバンク<9984>は、新たな買収の動きなどへの思惑が高まっている。指数インパクトの大きいファーストリテやソフトバンクなどが日経平均を押し上げる展開も意識されそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き420万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1090万株、買い1510万株、差し引き420万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月27日(水):250万株の売り越し
8月28日(木):150万株の買い越し
8月29日(金):200万株の買い越し
9月1日(月):100万株の買い越し
9月2日(火):90万株の売り越し

■前場の注目材料

・内閣改造によるGPIF改革への思惑などでドル・円が105円台に
・ユニクロ8月既存店売上高、前年同月比1.9%増
・ホンダ<7267>と日産自<7201>、8月中国新車販売台数は2ヵ月連続減

☆前場のイベントスケジュール

<海外>

10:00 中国・8月非製造業PMI(7月:54.2)
10:30 豪・4-6月期国内総生産(前年比予想:+3.0%、1-3月期:+3.5%)
10:45 中国・8月HSBCサービス業PMI(7月:50.0)

《KO》

 提供:フィスコ

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