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【市況】日本株見通し:GPIF改革などアベノミクス第2幕への期待


3日の東京市場は堅調な展開になりそうだ。連休明け2日の米国市場はまちまちだった。ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが好感される場面もあったが、週後半の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から上値は限られていた。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の15765円。円相場は1ドル105円台での推移となる中、東京市場は買い先行のスタートになろう。

市場の注目は内閣改造の発表であり、アベノミクス第2幕への期待となろう。大阪225先物については、2日の19時辺りに一時15850円まで上昇している。GPIF「年金積立金管理運用独立行政法人」の改革を主張していた塩崎氏の安倍内閣入り内定との報道などが材料視されていた。既に報道によって閣僚人事は固まっており、大きなサプライズはないだろうが、改めて第2次安倍改造内閣発足を手掛かりとした物色が強まる可能性がありそうだ。

物色の流れとしては社会インフラなど政策関連への注目は続くことになろう。また、為替市場ではGPIF改革の思惑で円売りが優勢となったとみられており、JPX日経400や高ROE銘柄への関心が集まる可能性もありそうである。また、昨夕、ファーストリテ<9983>は8月の既存店売上高を発表。前年同月比3.8%増と、2ヶ月ぶりに前年実績を上回っており、ポジティブ視される可能性。

さらに、ソフトバンク<9984>は、新たな買収の動きなどへの思惑が高まっている。指数インパクトの大きいファーストリテやソフトバンクなどが日経平均を押し上げる展開も意識されそうだ。

《FA》

 提供:フィスコ

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