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【市況】【今週の早わかり株式市況】 急反発、米株高・円安を追い風に買い戻された


 今週の株式市場は、前週末の米株高を手掛かりに買い戻しが入り、急反発し1万5000円台を回復してスタート。その後も夏休みシーズンで薄商いながら米国を中心とした海外株高や円安基調を追い風に上値を追う展開が続いた。週末も米欧株高で小高く始まったものの、25日移動平均線が上値抵抗となり、前日終値を挟んだ小幅のレンジでもみ合いながらも、小幅に5日続伸となった。

 来週は25日移動平均線を上抜けるかが最大に注目点。ただ、イラクやウクライナなど地政学リスクが引き続き懸念されるものの、手掛かり材料難から方向感の乏しい展開になる可能性がある。

 日経平均は前週比539円(3.65%)高の1万5318円と急反発し、急落した前週の下げ幅の4分の3ほどまで買い戻されて取引を終えた。週間の振れ幅は365円と前週の781円から大幅に縮小した。

◆マーケット・トレンド(8月11日~8月15日)

【↑】 8月11日(月)―― 地政学的リスクが和らぎ買い戻し、大幅反発
 日経平均 15130.52( +352.15)  売買高18億7491万株 売買代金 1兆8608億円

【↑】 8月12日(火)―― リスク回避姿勢が薄らぎ小幅続伸、商いは低調
 日経平均 15161.31( +30.79)  売買高16億1823万株 売買代金 1兆6180億円

【↑】 8月13日(水)―― GDP発表を受け警戒心が後退、3日続伸
 日経平均 15213.63( +52.32)  売買高17億3741万株 売買代金 1兆5429億円

【↑】 8月14日(木)―― 薄商いの中を大幅に4日続伸、1万5300円回復
 日経平均 15314.57( +72.58)  売買高18億3783万株 売買代金 1兆5702億円

【↑】 8月15日(金)―― 薄商いの中、小幅に5日続伸
 日経平均 15318.34( +3.77)  売買高15億7937万株 売買代金 1兆3921億円

◆セクター・トレンド(8月11日~8月15日)

(1)商船三井 <9104> など海運、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株が急反発
(2)東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株が買い戻された
(3)大成建 <1801> 、鹿島 <1812> など建設株が買い直された
(4)前週急落の三井不 <8801> など不動産、三菱倉 <9301> など倉庫株は値を戻す
(5)JT <2914> など食品、フルキャスト <4848> などサービスといった内需株も堅調
(6)トヨタ <7203> 、マツダ <7261> など自動車株は引き続き低調
(7)国際石開帝石 <1605> など鉱業株は唯一、続落

(「株探」編集部)

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