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【市況】14日の中国本土市場概況:反落、素材関連を中心に利益確定売り


14日の中国本土市場は反落。上海総合指数は前日比16.41ポイント安(-0.74%)の2206.47、深セン成分指数は同86.59ポイント安(-1.09%)の7893.90で取引を終えた。

上海総合指数は上下にもみ合う場面が目立った。社会保障基金などがA株取引口座を積極的に開設しているとの報道を受け、資金流入観測が浮上。中国人民銀行(中央銀行)が定例オペを実施し、週間のネットで資金を純供給したことも流動性懸念を緩和させた。ただ、指数が年初来高値圏にあることから利益確定売り圧力も強く、大引けにかけて徐々に下げ幅を広げる展開となった。

セクター別では、石炭や非鉄金属、鉄鋼など、足元堅調だった素材関連が下落。石油や銀行といった大型株も下げ、相場の足かせとなった。また、保険株も軟調だった。国務院(内閣に相当)が保険業界の改革を推進する方針を表明したことで朝方は買われる銘柄も多かったが、徐々に利食い売りに押された。

半面、東風汽車(600006/CH)など自動車株が大幅高。ロシア政府は公用車の調達において、制裁発動国のブランド車を禁止する方向で検討と伝わり、中国メーカーのシェアが拡大するとの思惑につながった。中国当局が外資自動車メーカーを対象とし、独占禁止法違反を理由に圧力を強めていることも国産ブランドの追い風になると指摘された。

《KO》

 提供:フィスコ

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