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【市況】11日の中国本土市場概況:続伸、政策期待などで3日ぶり2200回復


11日の中国本土市場は続伸。上海総合指数は前営業日比30.23ポイント高(+1.38%)の2224.65、深セン成分指数は同124.41ポイント高(+1.58%)の8009.73で取引を終えた。

上海総合指数は買い先行で始まった後、じりじりと上げ幅を拡大。終値で3営業日ぶりに節目の2200を回復した。前週末8日に発表された中国の7月輸出が市場予想を大幅に上回ったことで、景気回復を期待した買いが継続。また、9日発表の物価統計では消費者物価指数(CPI)が前月並みの伸びにとどまったことから、中国当局が緩和的な金融政策を継続するとの観測も浮上した。

加えて、上海証券取引所が香港との株式相互取引に向けたテストを本日からスタートしたことを受け、資金流入への期待感があらためて強まった。また、中国人民銀行(中央銀行)が手形の再割引による資金供給枠を拡大し、農業向けや零細企業向けの融資に充当する方針を示したことも追い風要因となった。

セクター別では、金融や石油など大型株が買われ、相場の上昇を主導した。また、香港との相互取引をにらみ、証券株が大幅高。このほか、バイオ医薬品関連が大きく値を上げた。世界保健機関(WHO)が8日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について「公衆衛生における国際的な緊急事態」との声明を発表したことが思惑的な買いにつながった。

《KO》

 提供:フィスコ

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