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【市況】1日の中国本土市場概況:反落、利益確定売りで後場に値を崩す


1日の中国本土市場は反落。上海総合指数は前日比16.26ポイント安(-0.74%)の2185.30、深セン成分指数は同75.93ポイント安(-0.95%)の7880.98で取引を終えた。

上海総合指数はおおむねプラス圏での推移となっていたが、大引けにかけて急速に値を崩した。この日発表された中国政府版の7月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想以上の上昇となったことは朝方の支援材料に。ただ、指数は前日、約7カ月半ぶりに節目の2200台を回復した後とあり、これを上回る水準では利益確定売り圧力が強まった。上値の重さが意識されると、石油や金融、非鉄金属など大型株が売られ、指数の下げを主導した。

中国国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した7月の製造業PMIは51.4で着地し、5カ月連続で上昇。2012年4月以来の高水準を記録し、中国の景気が持ち直していることが示唆された。前月実績は51.0、市場予想は51.4だった。統計局の専門家は、政策効果で内需が回復しているほか、海外の景気好転によって外需も改善していると指摘した。

セクター別では、包鋼股フン(600010/CH)など鉄鋼株が高い。中国政府はこのほど、鉄鋼やアルミなど過剰生産業界について、生産能力の拡大を認めない方針を表明。新規に生産ラインを建設する場合は、同等またはそれ以上の生産能力を減らすよう求めた。旧式の生産設備を整理し、需給バランスの改善を図る狙いがある。

《KO》

 提供:フィスコ

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