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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (7月30日記)


 日経平均株価は、昨日の上昇で現在が6月から続くジグザグの動きではなく、新たな上昇の流れへ入っているという見方が有力になったと言えます。

 これは、7月4日の高値1万5490円以上に上値余地があることを示す動きです。

 昨年12月の高値1万6320円前後が市場参加者に強く意識されている水準なら、あと1000円もない値幅を取りに来る動きが夏枯れと言われるこの時期にあらわれるはずがありません。そのような見方をすれば、昨日の上げは、1万6320円を大きく上回る地点を目指す動きがあらわれることを示唆していると推測できます。

 ただ、現在の時期を考慮すれば、まだ1万6320円を大幅に超える動きへ一気に入るという展開を考え難いため、目先の上昇は1万6320円前後でいったん上値を抑えられて、8月に値幅の伴った調整場面があらわれると見ていた方が無難です。

 昨日の動きは、年末まで、1万7000円以上、または1万9000円前後を目指すというシナリオの確率を高める動きであって、価格が8月、9月にも1万7000円を目指すことを示しているわけではありません。

情報提供:パワートレンド=Power Trend
(「株探」編集部)

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