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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):UBIC、きんでん、岩谷産、オムロン

■UBIC <2158> 1,220円  +99 (+8.8%)   本日終値
 28日、UBIC <2158> [東証M]が、企業が保有するビッグデータ解析のためのプラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・ビュー)」の画面表示に係る2件の日本特許を取得したと発表したことが買い材料。当該特許の「レビューヒートマップ」は、従来非常に困難とされていた、弁護士やパラリーガルの証拠閲覧の際の仕分けに対する品質を明確に表示できるもの。また同日、「Predictive Coding(プレディクティブ・コーディング)」に係る日本特許を新たに取得したことも明らかにした。「Predictive Coding」は、ビジネス推進に重要な情報を「ビッグデータ」から抽出する次世代デジタルソリューションを提供可能とした、同社独自の人工知能応用技術。相次ぐ特許取得を受けて、データ解析ソリューションにおける競争優位性の高まりを期待する買いが向かった。

■きんでん <1944> 1,169円  +94 (+8.7%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 28日、きんでん <1944> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比12.5%増の23.8億円で着地したことが買い材料。独占禁止法違反よる60日間(6月11日-8月9日)の営業停止処分を受けたものの、一定量の受注確保と利益重視の徹底、工事コストの削減などが寄与し2ケタ増益を確保した。決算発表を受けて、野村証券では28日付のリポートで、受注は一般電気や電力その他事業では5月までに、配電についても6月の営業停止期間前に獲得したとみられ、営業停止の影響は軽微なものにとどまるとの見方に変更はないと強調。一方、株式市場では一定の懸念もあった可能性があり、ポジティブに受け止められることも想定されると指摘している。

■岩谷産業 <8088> 831円  +49 (+6.3%)   本日終値
 29日付の朝刊で「燃料電池車(FCV)の年度内の市販が決まる中、燃料の水素価格引き下げに向けた動きが加速してきた」と一部報じられたことが買い材料視された。同社は圧縮機が不要の供給装置を15年にも生産すると報道。

■オムロン <6645> 4,445円  +185 (+4.3%)   本日終値
 メリルリンチ日本証券が28日付でオムロン <6645> の投資判断を新規に「買い」、目標株価を5100円に設定したことが買い材料視された。リポートでは、主力の制御機器が新興国のオートメーション需要の高まりで享受する恩恵に加え、ヘルスケアや環境事業が持つ高い潜在成長力などを評価。同証券では、4-6月期の業績は会社予想を上回る進捗となり、15年3月期通期の連結営業利益は770億円と会社計画(740億円)を上振れると予想。続く来期は860億円に伸び、過去最高益の更新が続くと予想している。

■サンリオ <8136> 2,970円  +92 (+3.2%)   本日終値
 サンリオ <8136> が大幅続伸。日経新聞が29日付で「サンリオの2014年4-6月期は連結純利益が前年同期比6%増の28億円前後になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「中国、台湾をはじめとするアジアでキャラクター『ハローキティ』などのライセンス収入が増えた」としている。赤字が続く「サンリオピューロランド」のテコ入れが進められる中、好調なライセンス収入を好感した買いが向かった。

■キーエンス <6861> 45,465円  +1,340 (+3.0%)   本日終値
 28日、キーエンス <6861> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比30.4%増の376億円に拡大したことが買い材料。欧米やアジアに加え、国内でも工場向け生産機器の販売が好調だったほか、3Dプリンターやデジタル顕微鏡など研究開発用の機器、物流倉庫用のバーコードリーダーなど周辺機器の販売も増えた。

■三菱倉庫 <9301> 1,592円  +36 (+2.3%)   本日終値
 三菱倉 <9301> が3日続伸。日経新聞が29日付で「三菱倉庫の2014年4~6月期は連結営業利益が前年同期比2割強増え32億円程度となったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、国内外で機械類などの保管や輸送が好調だったうえ、前年同期に計上した商業施設開業に伴う一時費用が減少したことも寄与したという。報道を受けて、31日発表予定の15年3月期第1四半期(4-6月)決算を睨んで好業績に期待する先回り買いが向かった。なお、本日の東証33業種の上昇率トップは倉庫運輸関連。同社は同セクター内で上昇率首位となっている。

■日産自動車 <7201> 1,020円  +18.5 (+1.9%)   本日終値
 28日、日産自 <7201> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比29.6%増の1487億円に伸びたことが買い材料。消費増税の影響で国内新車販売は苦戦したものの、欧米での販売が好調だった。また、生産や物流など各方面で仏ルノーと協業する範囲を広げたことによるコスト削減も寄与した。決算発表を受け、野村証券が28日付で投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を1000円→1350円に増額したことも支援材料。

■日産車体 <7222> 1,729円  +22 (+1.3%)   本日終値
 28日、産車体 <7222> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は17.6億円の黒字(前年同期は6.5億円の赤字)に浮上したことが買い材料視された。日産自 <7201> から受注している自動車で中近東向けの「パトロール」や、北米向けの「インフィニティQX80」、国内・輸出向けの「NV350キャラバン」、国内向け「NV200」などの増加が寄与。採算の改善にもつながった。

■タカラレーベン <8897> 365円  -30 (-7.6%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 タカラレーベ <8897> が7月28日大引け後(16:00)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は6.8億円の赤字(前年同期は11.9億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒タカラレーベンの詳しい業績推移表を見る

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