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【市況】28日の中国本土市場概況:上海総合は大幅に5日続伸、金融株主導で7カ月半ぶり高値


28日の中国本土市場は大幅続伸。上海総合指数は前営業日比51.33ポイント高(+2.41%)の2177.95と5営業日続伸、深セン成分指数は同230.54ポイント高(+3.04%)の7808.66と7営業日続伸した。

上海総合指数は終日堅調に推移。終値で昨年12月13日以来、約7カ月半ぶりの高値を付けた。上海・香港間の株式相互取引について、10月13日にスタートとなる見通しが報じられ、資金流入期待が強まった。加えて、個別に好材料の出た金融セクターが買われ、相場の上昇を主導。また、景気見通しの改善を受けて非鉄金属や石炭など素材セクターが上昇したほか、石家荘市での住宅購入制限緩和が報じられ、不動産セクターも総じて堅調だった。

セクター別では、銀行株が大きく上昇。うち交通銀行(601328/CH)が急伸し、ストップ高水準まで買い進まれた。民間資本の受け入れなどを進める「混合所有制改革」の実施に向け、申請を提出済みと報じられた。また、優先株の発行計画を発表した中国工商銀行(601398/CH)は2%余り値を上げた。

このほか、証券株も高く、宏源証券(000562/CH)がストップ高を付けた。申銀万国証券による買収案を発表したことが買い手掛かりとなった。上海・香港間の株式相互取引による収益拡大期待も根強いもよう。ただ、午後に入ると、10月13日に取引スタートとの観測報道について、「具体的な時期は未定」との香港証券取引所のコメントが報じられている。

《KO》

 提供:フィスコ

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