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【市況】23日の中国本土市場概況:続伸、不動産規制緩和や金融政策への思惑が支援材料に


23日の中国本土市場は続伸。上海総合指数は前日比3.01ポイント高(+0.14%)の2078.49、深セン成分指数は同2.65ポイント高(+0.04%)の7375.31だった。

上海総合指数は総じて堅調。地方都市における住宅購入制限緩和の動きや、中国人民銀行(中央銀行)のやや緩和的な政策スタンスが支援材料となった。人民銀は先ごろ、政策銀行の国家開発銀行に対し、新たな金融政策手段「担保付き補完貸出(PSL)」を利用して1兆元(約16兆円)の再融資を実施。前日の定例オペでは、資金吸収の実施を見送っている。

ただ、ベンチャー企業向け株式市場「創業板」が下げ幅を広げる場面では、上海総合指数も一時マイナス圏に沈む場面が見られた。また、新規株式公開(IPO)銘柄への資金流出が引き続き警戒されたほか、翌24日に7月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を控え、様子見ムードが強まった。

セクター別では、非鉄金属や石炭など素材株が引き続き上昇。また、金融セクターも堅調だった。大幅増益予想を発表する上場証券会社が増える中、業績期待から証券株が値を上げた。新華保険(601336/CH)が4%近く上げるなど、保険株も高い。業界支援策の発表が近いとの観測や、株式相場の上昇を受けた投資運用益拡大への思惑から物色が向かった。

《KO》

 提供:フィスコ

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