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【材料】アデランス---第1四半期売上高33.5%増、増税前の駆け込み需要による反動は限定的


アデランス<8170>は15日、2015年2月期第1四半期(14年3-5月)決算を発表。売上高が前年同期比33.5%増の188.25億円、営業利益が同50.6%減の5.24億円、経常利益が同80.0%減の3.65億円、四半期純利益が同85.2%減の2.36億円だった。同社グループの経営指標として重要視している連結EBITDA(注)は、15.92億円(前年同期比17.3%増)となっている。

セグメント別では、アデランス(オーダーメイド)事業の売上高が前年同期比2.1%増の74.03億円、営業利益が同20.6%増の17.94億円だった。新規売上では広告宣伝の効率的な展開と女性向けの主要百貨店での展示試着会を継続して開催したことで、男性、女性ともに増収。リピート売上は顧客定着化を推進することで、堅調に推移している。

フォンテーヌ(レディメイド)事業の売上高は同16.5%増の25.73億円、営業利益が同22.8%増の6.95億円。百貨店での売上に、消費増税前の駆け込み需要による大きな変動がみられたが、反動減は限定的。ボズレー(ヘアトランスプラント)事業は、前年度末に新たなTVCMを投入したことで、問い合わせが徐々に改善の傾向にあり、売上高は同13.5%増の25.79億円、営業利益が同4.8%増の0.82億円だった。

海外ウィッグ事業は、米国でオーダーメイドウィッグ販売大手のHC(USA)Inc.がグループ化したほか、欧州、中国ともに堅調に推移しており、売上高は同239.6%増の55.97億円だった。なお、営業損益については、のれんや無形固定資産などの償却負担があり、3.95億円の営業損失となっている。

また、併せて6月の月次動向を発表。国内事業全体の売上は、6月単月で前年同月比0.6%の増収、3月-6月累計では3.7%の増収となった。また、海外2事業は引き続き増収だった。

国内では、主力のアデランス事業が前年同月比0.7%増(5月は同3.2%減)、フォンテーヌ事業が同4.0%増(5月は同10.3%増)。アデランス事業の内訳では、男性サロン同1.46%増(5月は同3.1%増)、女性サロンが同0.3%増(5月は同6.4%減)となった。

同社は創業以来国内売上No.1を誇るウィッグ(かつら)のトップメーカー。「アデランス」(「レディスアデランス」を含む)、「フォンテーヌ」「ボズレー」「ヘアクラブ」の4ブランドを核に、ウィッグの製造販売、育毛サービス、ヘアトランスプラント事業などをグローバルに展開。

(注)連結EBITDA=営業利益+減価償却費+無形固定資産償却費+のれん償却費

《TM》

 提供:フィスコ

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