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【市況】8日の香港市場概況:横ばい、中国経済指標の発表を控えて様子見ムードに


8日の香港市場では主要指数のハンセン指数が横ばいとなり、前日比0.46ポイント高(+0.002%)の23541.38で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同17.64ポイント高(+0.17%)の10504.98、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同7.04ポイント高(+0.16%)の4479.53だった。

ハンセン指数は総じてマイナス圏での推移が続いたものの、下値は限定的。大引けにかけては下げ幅を縮小した。前日の米国株安が弱気材料となったほか、年初来高値更新後の過熱感から利益確定売りが継続。ただ、足元で香港ドル高が続く中、域内への資金流入観測も根強かった。加えて、中国の景気回復見通しや政策期待も下支えとなった。また、翌9日以降に中国の主要経済指標の発表を控えて、様子見気分も強まった。

ハンセン指数の構成銘柄では、華潤電力控股(00836/HK)が3.63%値上がり。石炭大手が製品価格を再び引き下げるとの観測報道が買い手掛かりとなった。このほか、レノボ(00992/HK)が2.87%値を上げた。中国電信(00728/HK)の第3陣のMVNO(仮想移動体通信事業者)提携先に選ばれたと報じられている。

半面、足元堅調だった本土系不動産株やカジノセクターに利益確定売りが広がった。うち銀河娯楽(00027/HK)は2.74%安、サンズ・チャイナ(01928/HK)は1.59%安で値下がり率上位に並んだ。このほか、指数ウエート最大のHSBC(00005/HK)が0.50%下げ、指数の足かせとなった。

ハンセン銘柄以外では、大唐国際発電(00991/HK)が23.10%高と急伸。同社は7日の取引終了後、石炭化学事業を譲渡すると発表。不採算事業の切り離しによる収益改善期待が高まった。このほか、TCL通訊(02618/HK)が5.21%高。2014年6月中間決算で最終損益が黒字に転換する見通しを明らかにしている。

《KO》

 提供:フィスコ

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