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【市況】ユーロ週間見通し:財務相会合でのウクライナ金融支援の有無に注目


■ユーロ弱含み、ドラギ欧州中銀総裁による非伝統的金融政策導入示唆

先週のユーロ・ドルは、欧州中央銀行定例理事会で現状の金融政策の維持が決定されたものの、ドラギ欧州中銀総裁が「必要であれば非伝統的な金融政策も用いることを決意。地政学的リスクと為替動向を注視」と述べたことで、1.3700ドルから1.3586ドルまで下落した。

先週のユーロ・円は、欧州中央銀行定例理事会で現状の金融政策の維持が決定され、東京株式市場が強含みに推移したことで、138円11銭から139円28銭まで上昇した。

取引レンジ:ユーロ・ドル1.3586ドル-1.3700ドル、ユーロ・円138円11銭-139円28銭

■ウクライナ情勢とユーロ圏財務相会合に要注目

今週のユーロ・ドルは、ウクライナでの和平協議、ユーロ圏財務相会合を見極める展開となる。ウクライナ和平協議が難航した場合は、ユーロ売り要因だが、ユーロ圏財務相会合でのウクライナへの金融支援が合意されれば、下値は限定的か。

今週のユーロ・円は、地政学的リスク(ウクライナ、イラク)が深刻化した場合は、リスク回避の円買い圧力が強まることが予想される。

主な発表予定は、7日(月):(独)5月鉱工業生産、10日(木):(ユーロ圏)欧州中央銀行が月報リリース。

予想レンジ:ユーロ・円135円00銭-140円00銭/ユーロ・ドル1.3300ドル-1.3800ドル

《TN》

 提供:フィスコ

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