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【市況】(香港)香港ドル相場の上昇で株高に期待感、「過去のケースとは異なる」との声も


香港の中央銀行に当たる香港金融管理局(HKMA)は1日、香港ドル高の進行を抑制するため、2012年12月以来となる為替介入を実施した。同日に香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の上限(1米ドル=7.75HKドル)まで上昇したことが背景。新規株式公開(IPO)の増加や企業の配当、M&A(企業の合併・買収)などが香港ドル需要の拡大につながっている。

主要経済紙「香港経済日報」によれば、香港ドル相場が許容変動幅の上限に達した過去3回(2008年、2009年、2012年)のケースではいずれも、資金流入への期待感から株式市場でハンセン指数が大幅に上昇している。現地では、今回もこうした相場展開の再現を期待する声が高まっている状況だ。ただ、米国の量的緩和で香港ドルや香港株が上昇した過去の例とは状況が異なるとする冷静な声も聞かれる。

《NT》

 提供:フィスコ

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