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【市況】<マ-ケット日報> 2014年6月25日

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比109円安の1万5266円だった。米株下落を受けて終日マイナス圏での推移となったが、この日の安値は昨日の安値を下回らず、下げながらも下値はなんとか堅いところを見せている。一方、東証1部の出来高は20億株割れ。元の水準に戻ってしまい、上伸力にはやや翳りが出ている。

 昨日の米国市場は上値の重さを嫌気した売りでダウ平均が大幅続落した。住宅など良好な経済指標で前半は小高く推移していたが、後半に入ると勢いが出ない展開に見切りをつけた利食い売りが増えていった。イラク情勢が不透明化していることも相場を重くさせている。さて、成長戦略という当面の買い材料も出てしまった東京市場は、米株下落もあって手じまい売りが優勢となる展開。年金などの買いが期待されており、売りを仕掛けるような動きは見られないが、買い材料も目先は乏しく相場は膠着しやすい状況となっている。チャート面では上昇トレンドを依然としてキープしているが、出来高が今週に入って減少しており、需給面からも動きにくくなっているようである。個別ではiPS細胞絡みの材料でタカラバイオ <4974> が急伸。3-5月決算が過去最高となりそうなサマンサJP <7829> がストップ高人気に。一方、個人の人気を集めていたロボット関連の代表格サイバダイン <7779> が反落。目先の資金は直近公開のフリークアウト <6094> に移っている模様。(ストック・データバンク 編集部)

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