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【市況】20日の中国本土市場概況:4日ぶり反発、値ごろ感や政策期待で買い戻し進む


20日の中国本土市場は4営業日ぶり反発。上海総合指数は前日比2.94ポイント高(+0.15%)の2026.67、深セン成分指数は同15.37ポイント高(+0.21%)の7195.69で取引を終えた。

上海総合指数は総じて軟調に推移していたものの、後場には下げ幅を縮小し、大引け間際にプラス圏に切り返した。足元で3日続落した後とあり、値ごろ感からの買い戻しが入ったもよう。また、政策期待や景気見通しの改善も下支えとなった。一方、新規株式公開(IPO)の募集が始まったことを受け、朝方は市場の流動性低下を警戒する動きに。18日に公募を行った4社について、個人・機関投資家の申込額が3800億元超に達したと報じられた。

政策面では、地元メディアがこの日、地方レベルでの景気対策が強化されていると伝えた。報道によれば、国務院(内閣に相当)は今月6日に一部省市の責任者を召集し、経済活動に関する会議を開いたという。召集されたのは、北京、河北、広東、江蘇、浙江などの責任者。国務院の意向を受け、同会議の後にこれら省市では投資拡大や貿易促進といった対策が打ち出されているという。

セクター別では、足元軟調だった金融株が値ごろ感で買い戻されたほか、テスラ関連や3Dプリンター関連など、直近で注目の集まっていたテーマ株に再び物色が向かった。また、イラク情勢を受けて原油や金など商品相場が上昇する中、石油、産金セクターに物色の矛先が向かった。

《KO》

 提供:フィスコ

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