市場ニュース

戻る
 

【市況】16日の中国本土市場概況:続伸、預金準備率下げの対象拡大観測で後場一段高


16日の中国本土市場は続伸。上海総合指数は前営業日比15.27ポイント高(+0.74%)の2085.98、深セン成分指数は同15.64ポイント高(+0.21%)の7416.99で取引を終えた。

上海総合指数は買い優勢でスタート。前週までに発表された5月の経済指標が総じて堅調な着地となったことで、景気見通しが改善した。週内に複数企業が新規株式公開(IPO)の公募を行うとあり、需給面での警戒感から前場は上値も限定的だったが、後場に入ると、指数は上げ幅を拡大する動きとなった。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率引き下げの対象を拡大したとの観測報道が支援材料となった。

地元メディアの報道によると、人民銀は預金準備率の引き下げの対象について、一部の株式制商業銀行も含めることを決めたという。対象に加わったのは、中国民生銀行(600016/CH)、興業銀行(601377/CH)、招商銀行(600036/CH)。人民銀は先週9日、都市商業銀行や非県域農村銀行の一部について、本日16日付で預金準備率を0.5%引き下げている。

セクター別では、パイプライン関連が高い。当局が石油パイプラインの建設を強化する方針を示したことや、都市部における地下管路の建設に注力する考えを示したことが好感された。また、原発関連も大きく値を上げた。当局幹部が、東部沿海地域における原子力発電所の建設を早期に再開する方針に言及したことで買いを集めた。

《KO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均