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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リプロセル、ダイエー、東ソー、ユーグレナ

■リプロセル <4978> 887円  +150 (+20.4%) ストップ高    本日終値
 26日、リプロセル <4978> [JQG]が、英Reinnervate社と米BioServe社の2社を子会社化すると発表したことが買い材料。英Reinnervate社は3次元細胞培養分野における世界的権威である英ダーラム大学院シボルスキー教授の研究成果を技術基盤とする大学発のベンチャー企業。また、米BioServe社は60万個以上のヒトDNAや組織、血清サンプルをバンキングし、大学・製薬企業の研究者向けに提供するほか、遺伝子マーカーの特定なども手掛ける。2社の買収により、同社製品の販路拡大やより生体内に近い高品質な細胞製品の開発、iPS細胞製品ラインナップの拡充といった相乗効果が見込まれるとしている。なお、2社の買収費用などを織り込み、15年3月期の連結経常損益を従来予想の4900万円の黒字→1億8000万円の赤字(前期は1億3200万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったが、買収による将来的な成長期待が勝った格好となった。

■ダイエー <8263> 313円  +13 (+4.3%)   本日終値
 ダイエー <8263> が5日続伸。日経新聞が27日付で「イオンの岡田元也社長は日本経済新聞社の取材に対し、経営課題になっているダイエーの再建について『旧イオン、旧ダイエーという境目をなくし、合理的な企業集団に再編する』と述べた」と報じたことが買い材料視された。報道によると「北海道や九州のダイエー店舗をイオンに移したり、関西のイオン系店舗をダイエーに集約したりする案を検討」とのこと。互いに多くの事業が重なっていることから重複する部門の統合も視野に入れているという。記事の中で岡田社長がダイエーはスーパー事業を引っ張る存在にしたいとの考えを示しており、今後の再建計画に期待した買いが向かった。

■東ソー <4042> 473円  +17 (+3.7%)   本日終値
 野村証券が26日付で東ソー <4042> の投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を440円→570円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、クロル・アルカリと機能商品の利益予想を増額。エチレンアミンの生産能力削減など自助努力が奏功し、業績が予想以上に好調である点と、財務体質の改善の進展を評価した。同証券では、15年3月期の連結営業利益を従来予想の444億円→473億円(会社計画は460億円)、16年3月期を464億円→520億円にそれぞれ引き上げた。

■ユーグレナ <2931> 1,040円  +31 (+3.1%)   本日終値
 26日、ユーグレナ <2931> [東証M]が、小田急百貨店とミドリムシを配合したお中元ギフト12商品を6月11日より小田急百貨店新宿店で販売を開始すると発表したことが買い材料。小田急百貨店では昨年からミドリムシのお中元ギフトを取り扱っているが、今年のラインアップはミシュラン星付きの名店とのコラボ商品など、昨年の倍にあたる12商品(うち新作が7商品)を用意した。健康志向が高まる中、注目度の高いお中元ギフトとして定着することで、今後の食品分野におけるミドリムシの活用の広がりに期待する買いが向かった。

■楽天 <4755> 1,276円  +21 (+1.7%)   本日終値
 楽天 <4755> が大幅続伸。日経新聞が27日付で「新電力最大手のエネット(東京・港)は楽天などと組み、節電に協力すると買い物用のポイントが多くもらえるサービスを7月から始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「平日の昼など電力需要が増える時間帯に店に行くとポイントがより多くたまるようにし、外出を促して家庭での電力使用を抑える」という。店に行くだけでポイントがたまる楽天のサービス「楽天チェック」と連携するとしており、同社のネットショップでの買い物をする機会が増えるとの期待が高まった。

■富士重工業 <7270> 2,661円  +27 (+1.0%)   本日終値
 富士重 <7270> が4日続伸。日経新聞が27日付で「富士重工業の中期的な業績が上振れしそうだ。今後3年間の累計営業利益は当初の計画よりも1000億~2000億円程度上積みの公算が大きい」と報じたことが買い材料視された。報道によると「前提となる為替レートを1ドル=95円と保守的に見積もっているうえ、輸出の増加で円安効果が拡大する」という。年間配当も最低限、今期見通しの56円を維持する方針で、業績好調見通しや株主配分強化を期待した買いが向かった。

■AOKIHD <8214> 1,448円  +11 (+0.8%)   本日終値
 AOKIHD <8214> が4日続伸。日経新聞が27日付で「AOKIホールディングスは今後3~5年をめどに、1株あたり利益(EPS)を2014年3月期より約4割多い180円に増やす方針だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「年平均で1割の成長ペースに相当する」という。主力のファッション事業を中心に積極出店を続け、目標達成を目指すとしており、今後の業績上振れを期待した買いが向かった。

■ミクシィ <2121> 10,000円  -590 (-5.6%)   本日終値
 26日、東証と日証金がミクシィ <2121> [東証M]について27日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■ケーヒン <7251> 1,493円  -54 (-3.5%)   本日終値
 野村証券が26日付でケーヒン <7251> の投資判断を「バイ(買い)→ニュートラル(中立)」に引き下げたことが売り材料視された。なお、目標株価は1700円を継続。リポートでは、短期業績は堅調との評価は変わらないが、株価上昇で割安感が薄れたと判断。また、将来成長を見据えた研究開発費の増加も目先の重石になると指摘している。同証券では、15年3月期の連結営業利益を従来予想の218億円→210億円(会社計画210億円)、16年3月期を232億円→225億円にそれぞれ下方修正した。

■パイオン <2799> 244円  +47 (+23.9%) 一時ストップ高    本日終値
 26日に発表した「光通信が株式交換で8月完全子会社化」が買い材料。
 光通信が同社を株式交換で8月1日付で完全子会社化。同社1株につき光通信株0.03株を割り当て。

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