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【材料】メディア---コンテンツ事業の更なる拡大と新規事業の本格展開・収益化で成長を目指す


メディア工房<3815>は、主力のデジタルコンテンツ事業とそれに伴う物販事業、ブランド事業などを手掛ける。コンテンツ事業では、携帯電話やPCユーザーに対して占い、美容などのコンテンツを提供している。ブランド事業は2013年に立ち上げた新規事業で、韓国の人気女性グループ「T-ARA」をイメージモデルに起用し、10代~20代の女性向けアパレルブランド「DPG!」を展開している。

2014年8月期第2四半期累計(2013年9月-2014年2月期)の業績は、売上高が前年同期比0.2%減の12.45億円、営業利益が同12.2%減の3.36億円、経常利益が同13.2%減の3.31億円、純利益が同21.3%減の1.78億円となった。同社単体では、占いコンテンツの好調や収益構造の改善が寄与し、営業利益・経常利益・純利益で中間期として過去最高を更新した。なお、2014年8月期の通期業績予想は、新規事業の本格展開に伴う不確定要素が多数存在するとして開示していない。

コンテンツ事業では、フィーチャーフォン(従来型携帯電話、FP)向けの売上減少分を、スマートフォン(SP)向けの売上増加分が補い、売上金額も初めてSPがFPを上回った。SP普及への対応は順調に進んでいる模様。SP向けについては、携帯電話各社のスマートフォン公式サイトや、AppStore・GooglePlayなどのアプリストア、LINEやGREEなどのプラットフォーム提供事業者へのコンテンツの提供を通して配信網の拡大に努めている。また、市場の更なる拡大が見込まれるゲーム・エンターテインメント系コンテンツの企画・制作など、配信コンテンツのジャンル拡充に向けた準備も進めている。

コンテンツの海外展開も推進しており、中国ではSNSサイト「開心網」やポータルサイト「QQ.com」「SOHU.com」、検索サービス「百度」への占いコンテンツの配信、韓国では韓国最大級の占いサイト「フォーチュンエイド」へ占いコンテンツの提供を行っている。2014年4月には、韓国現地法人のMKBコリアが韓国最大手通信キャリア「SKテレコム」が運営するアプリストア「T-Store」に占いコンテンツの独自配信を開始した。

新規事業であるブランド事業では、2013年9月に実店舗「DPG!青山店」を開店、12月にはEC(電子商取引)サイト「DPG!ONLINE」をオープンするなど、各販売チャネルの展開に注力している。2014年6月にはブランド関連ゲームをリリースする予定で、実店舗・ECサイトとの双方向における顧客導線を拡大中。リアルとバーチャルを融合させた複合ビジネスモデルにより、顧客獲得と収益化を図っていく。

なお、近日中に子会社のギフトカムジャパンを通じて、O2O(Online to Offline)広告ビジネス用アプリ「GiftCam」を配信予定。GiftCamでは、アプリ開発者やメーカー、量販店など様々な業種の企業から広告依頼を受け、それをアプリ内(オンライン)にてミッション形式でユーザーへ送る。ユーザーはそのミッション(オフライン)を達成することにより、電子マネーと交換可能なポイントを獲得することができるという仕組み。同社の得意とするリアルとバーチャルの融合モデルで、企業から広告料収入を得るほか、同社の占いコンテンツとの相乗効果も追求していく。

《FA》

 提供:フィスコ

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