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【市況】7日の中国本土市場概況:上海総合は5日ぶり反落、統計発表前で利益確定売りが進む


7日の中国本土市場は反落。上海総合指数は前日比17.95ポイント安(-0.89%)の2010.08と5営業日ぶりに反落した。深セン成分指数は同77.19ポイント安(-1.06%)の7234.69で取引を終えた。

上海総合指数は終日軟調な展開。新規株式公開(IPO)の再開を巡り、新株発行手順が早ければ来週にもスタートするとの観測報道が需給面での警戒感を強めた。また、翌8日に4月貿易統計の発表を控える中、前日まで4連騰した後とあって、ひとまず利益を確定する動きが強まった。それでも前場は下げ渋る動きを見せていたが、ウクライナ情勢の緊迫化など外部面での不安材料もくすぶり、大引けにかけては下値を切り下げる動きとなった。

地元メディアによると、中国証券監督管理委員会(証監会)はIPOの再開に向け、上場審査を通過した企業に対して、より詳細な発行計画を提出するよう求めたもよう。業界関係者はこれを受けて、早ければ来週にもIPOの発行手順がスタートすると予測。過去の例では、発行計画が提出された1-2週間後に最終的な上場認可が下りているという。

セクター別では、足元堅調だった港湾株などに利益確定売りが進んだ。半面、鉄道関連が総じて堅調。インフラ建設の中国鉄建(601186/CH)が前日夜、ナイジェリアでの大口契約の獲得を発表している。折しも中国の李克強首相がアフリカを歴訪中で、5日の講演では、高速鉄道などインフラ建設などにおける相互協力を強化する方針を示している。

《KO》

 提供:フィスコ

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