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【材料】テクノスジャパン--米社と共同開発したSAP向けビッグデータ転送コネクタを国内初提供


ITコンサルティングのテクノスジャパン<3666>は4月25日、子会社テクノスデータサイエンス・マーケティング(TDSM)と、同社の業務提携先である米トレジャーデータ社との共同事業の第1弾として、独SAP社の基幹業務システム「SAP ERP(SAP)」に蓄積されたビッグデータを、トレジャーデータ社のクラウド型データ管理サービス「トレジャーデータサービス(TDS)」に転送するコネクタを日本で初めて提供すると発表した。同日に開催された、同社が特別協賛するセミナー「ビッグデータで創造する新時代のマーケティング戦略」(主催:日本経済新聞社)にて明らかにした。

同コネクタによって、SAPに蓄積されたデータを簡単にTDSに転送できるため、TDSを使ったビッグデータ活用システムの構築やビッグデータ解析サービスなどをワンストップで提供することが可能となる。具体的には、SAPに蓄積された基幹系の過去データと、WEB上のログデータや行動データなどの未来データとを同時に蓄積・分析することにより、顧客企業の情報活用の幅が広がる。TDSMは既に国内数社から引き合いを受けており、将来的には、TDSに分析ノウハウを組み込むことによって、ビッグデータ分析に特化したプラットフォームを展開することも検討する。

ちなみに、4月23日には同社及びTDSMと早稲田大学総合研究機構マーケティング・コミュニケーション研究所(主担当:早稲田大学 大学院商学研究科長 商学学術院教授 守口剛氏)とのビッグデータ研究事業の第1弾として、同社の主要顧客であるクラシエホールディングス(クラシエ)の商品ブランド価値向上を目的とする研究プロジェクトを開始したと発表している。クラシエが保有するヘアケア・スキンケア等の生活消費財に関する消費者行動データ等から、同研究所が持つ学術的ノウハウ、同社やTDSMが持つ技術的ノウハウを連携・活用することにより、クラシエグループのイノベーション創出、ブランド向上に努めていくという。

同社は、企業の経営課題解決にむけたITコンサルティングを得意とする企業である。近年はビッグデータ関連事業を第2の主力事業とすべく、基盤準備に注力している。今後はマーケティング戦略立案につながる経営コンサルティングやデータ解析サービスを本格化させることから、ビッグデータ関連銘柄としても注目されよう。

《FA》

 提供:フィスコ

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