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【市況】<魁> 銘柄レポート 3日ぶり反発、NYダウ最高値接近、円小反落で上げ幅拡大

  日経平均株価は前日比157円50銭(1.1%)高の1万4546円27銭と3日ぶりに反発した。22日のNYダウは続伸し2日に付けた最高値にあと59ドルと迫った。住宅関連指標の好調、企業決算や再編期待が買いを誘ったもの。東京市場では、円が小反落展開となったこともあり朝方から買いが先行。70円強の小幅保ち合い相場が続いた後、前日までとは逆に引けにかけ上げ幅を広げていった。

  もっとも、出来高は前日比9776万株増の17億5026万株と5日連続で20億株台割れ、売買代金は1兆5436億円にとどまり7日連続の2兆円台割れと市場エネルギーの低迷ぶりばかりが目に付く。最後に一部市場出来高が30億株を超えたのは3月14日だが、日銀金融緩和期待に海外ヘッジファンドがそれまでに買い上げてきた分を反対売買した結果だ。直近は、200日移動平均線、52週線に上値を押さえられてきたが、この日は200日線には110円弱届いていないものの、52週線はクリアして終了した!ここから3月期決算企業の業績発表が本格化していくなか、米国株高を背景とした世界同時株高展開となれば、日経平均株価も長期線クリアから上値を試す動きに転じることが出来る!?

  TOPIX業種別株価指数は32業種が上げ、22日のNY原油先物が3ヵ月ぶり大幅反落となったことが嫌気された鉱業が唯一2.21%の5日ぶりに大幅反落したのみ。一方、値上がり率1位となったのは金融緩和期待に値動きの軽さが後押ししたその他金融で2.44%の急反発。出来高トップとなったアイフル <8515> 7.4%高、同6位オリコ <8585> 4.5%高、9位アコム <8572> 10.0%高・・と活況裏に上昇。2位ゴム製品2.42%高、3位は非鉄金属で1.91%高、住友鉱 <5713> の4.1%高、三井金 <5706> の4.5%高が牽引した。住友鉱はニッケル地金相場が年初来高値を更新したことや4月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想水準の48.3だったことから中国景気や国際商品市況への期待感が脹らんだもよう。

  この日、東証1部市場に上場した西武ホールディング <9024> は、初値が公開価格と同じ1600円だったが、終値は1770円と高値引けとなった。傘下の西武鉄道が04年12月に上場廃止となって9年4ヵ月ぶりの再上場。まずは、好スタート!東急 <9005> はグループあげての渋谷再開発が継続中、渋谷の街は「日々新たなり」を実感させる街と変貌が続く。池袋は?・・
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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