市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け|米株高や円安、中国GDPを好感し大幅続伸、1万4400円台回復(4月16日)


日経平均株価
始値  14126.87
高値  14420.30(15:00)
安値  14125.59(09:01)
大引け 14417.68(前日比 +420.87 、 +3.01% )

売買高  20億5700万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9247億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は420円高と大幅続伸し、1万4400円台を回復
 2.米株高、1ドル=102円台前半の円安を好感
 3.予想を上回る中国GDPを受け、投資家の不安心理が薄らぐ
 4.東証1部の96%の銘柄が上昇する全面高商状
 5.売買代金は3日連続の2兆円割れ


■東京市場概況

 前日の米国市場では、コカコーラやJ&Jの堅調な決算が好感され、ダウは89ドル高と続伸。

 東京市場では、日経平均は420円高と大幅に続伸し、6日ぶりに終値で1万4400円台を回復した。上げ幅は450円高を演じた2月18日以来、今年2番目の水準となった。

 米企業業績に対する懸念の後退、1ドル=102円台前半への円安進行が好感され、買いが優勢となった。前週までの下げピッチの速さも意識され、自律反発狙いの買いや買い戻しが入り、日経平均はジリジリと上げ幅を広げる展開となった。

 前場立会中に発表された中国の1-3月GDPが市場予想を上回ったことや、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と外国人投資家を巡る麻生財務相の発言も投資家心理を強気に傾けた。

 また、先物買いを背景に、指数寄与度の高い値がさ株が買われ、ソフトバンク <9984> やファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> の4銘柄だけで指数を約148円押し上げたことも本日の急伸に一役買った。

 ただ、東証1部の約96%の銘柄が上げる全面高にもかかわらず、市場参加者の層の薄さを映して、売買代金は3日連続で2兆円を下回る低水準だった。

 東証33業種の全ての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他金融業、(2)鉱業、(3)パルプ・紙、(4)情報・通信業、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった下位5業種は(1)空運業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)ゴム製品、(5)その他製品。

 個別材料では、前期経常を一転して31%増益に上方修正した住石HD <1514> 、マッコリー証が「中立→強気」に格上げしたカカクコム <2371> 、3月の売上高が64%増と好調だったファンコミ <2461> 、SMBC日興証が「2→1」に格上げしたディーエヌエ <2432> 、前期経常を2.1倍上方修正したダイハツデ <6023> [東証2]、東海東京調査センターが「3→2」に格上げした旭ダイヤ <6140> 、出資先のアリババの10-12月期売上高が前年同期比66%増に急拡大したことが好感されたソフトバンク <9984> などが上昇。

 一方、今期経常を一転して65%減益に下方修正したジェイコム <2462> 、今期経常が18%減益見通しのレイ <4317> [JQ]などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)KLab <3656> 、(2)ディーエヌエ <2432> 、(3)住石HD <1514> 、(4)旭ダイヤ <6140> 、(5)エレコム <6750> 、(6)日新製鋼 <5413> 、(7)FPG <7148> 、(8)ソフトバンク <9984> 、(9)東急建設 <1720> 、(10)楽天 <4755> 。

 値下がり率上位10傑は(1)COTA <4923> 、(2)ウエルシア <3141> 、(3)養命酒 <2540> 、(4)遠藤照明 <6932> 、(5)ジェイコム <2462> 、(6)キューブシス <2335> 、(7)スクエニHD <9684> 、(8)EPS <4282> 、(9)SKジャパン <7608> 、(10)ディップ <2379> 。

【大引け】

 日経平均は前日比420.87円(3.01%)高の1万4417.68円。TOPIXは前日比30.46(2.68%)高の1166.55。出来高は概算で20億5700万株。値上がり銘柄数は1729、値下がり銘柄数は49となった。日経ジャスダック平均は1963.27円(15.15円高)。

[2014年4月16日]
(「株探」編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均