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【材料】本日の注目個別銘柄:KLab、住石HD、ソフトバンクなど


<9984> ソフトバンク 7604 +596
大幅高。前日に米ヤフーの決算発表が行われ、アリババの10-12月期業績動向が明らかになっている。アリババの10-12月期売上高は前年同期比66%増、純利益は同2倍の水準となっているもよう。10-12月期は7-9月期と比べて増収率が鈍化していたが、1-3月期は再度拡大へ。アリババに約37%出資している同社にとっては、アリババの価値向上、さらには、IPOへの追い風になっていく流れなどを好感する動きに。

<2432> DeNA 1827 +192
上げ目立つ。SMBC日興証券、クレディ・スイス(CS)がともに投資判断を買い推奨にまで格上げしている。目標株価はともに2300円としているようだ。SMBC日興では、新規タイトルでのマネタイズ本格化による業績底打ちのタイミングが近いと予想へ。CSでは、モバイルゲームは市場に飽和感があって投資スタンスは逆張りに妙味と指摘しているようだ。

<3656> KLab 645 +100
ストップ高。iPadのトップセールスアプリランキングにおいて、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」がガンホー<3765>の「パズル&ドラゴンズ」を抜いてトップになっており、買い手がかり材料視されているもようだ。収益寄与に対する期待値の向上につながっていくとの見方に。

<2371> カカクコム 1488 +79
反発。マッコーリーでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1800円から1840円に引き上げている。足元はネット関連株下落の流れに押されて調整色を強めていたが、見直しのきっかけ材料につながる格好へ。マッコーリーでは、今期の営業利益は市場コンセンサス195億円レベルを上回り202億円を予想している。

<1514> 住石HD 120 +11
急伸。前日に業績予想の修正を発表している。経常利益は3.2億円から4.7億円に増額修正、一方で、最終損益は33億円から3.8億円に大幅下方修正している。堅調な国内石炭需要を背景に、本業ベースでは上方修正の格好だが、特別利益として計上予定だった過年度配当金の計上は今期にずれ込むことになったようだ。最終損益の下振れは単なる期ズレであり、本業の順調推移を評価する流れになっているもよう。

<6140> 旭ダイヤ 1361 +114
大幅高。東海東京が投資判断を「3」から「2」に格上げしており、買い材料になっているようだ。東海東京では、今期も電着ダイヤモンドワイヤの需要増加が見込まれること、道路工事用のダイヤモンド工具の需要増が期待されること、PER水準に割安感があることなどを評価している。今期営業利益は25%の営業増益を予想している。

<2461> ファンコミ 1888 +141
反発。全般的にネット関連に見直しの動きが強まっているなか、前日に発表した3月の月次動向も評価材料視されている。3月の売上高は前年同月比で63.6%増、前月の同48.4%増から伸長率は拡大する方向となっている。とりわけ、モバイル向けが同倍増と売上成長を牽引する形になっている。なお、今月28日にはTOPIX算入に伴うインデックスファンドの買い需要が発生、30億円強の資金流入が見込まれているようだ。

<5011> ニチレキ 1008 +70
大幅反発。前日には大林道路<1896>が業績予想を上方修正、道路関連株には業績上振れ期待が波及する展開にもなっている。同社もアスファルト乳剤を手掛けており、道路関連の一角として関心が高まっているものとみられる。同社は第3四半期決算前に業績予想を大幅上方修正しているが、進捗率の高さから再度の上振れ期待は高いようだ。

<1822> 大豊建設 389 +19
しっかり。明日には大和投資信託が「ダイワ・ニッポン応援ファンドVol.5 ?ライジング・ジャパン?」を設定する。東京圏の経済活性化の恩恵を受けることが期待される日本の株式などに投資するとされている。市場観測では400億円以上の資金流入が期待されているもようだ。参考銘柄の一つに取り上げられている同社などには、短期的な需給思惑なども高まる方向へ。また、本日は不動産株がしっかりだが、同セクターにも資金流入への期待が高まっているものとみられる。

大手海運株総じてしっかり。今期の業績観測報道が伝わっている。日本郵船<9101>と商船三井<9104>は前期推定比3割増益、川崎汽船<9107>は同1割強の増益になる見通しとされているが、市場コンセンサスとの比較では60-100億円下振れており、特にプラスインパクトは乏しい状況にある。ただ、足元はバルチック指数の下落を受けて各社ともに調整色を強めており、ひとまずは増益見通しが安心感にもつながる形へ。なお、中国GDPが市場想定どおりとなったことも、中国関連セクターとして安心材料に。

<6753> シャープ 275 +5
相対的に上値重い。今期営業利益は前期推定比で横ばいの1000億円前後になるもようとの観測報道が伝わっている。中期計画で掲げた目標は100億円下回るが、ほぼアナリスト予想の水準となっており、特にインパクトは強まる状況にない。ただ、今期中の増資観測が先に伝わったばかりであり、業績の横ばい見通しにはやや失望感も強まりやすいようだ。
《FA》

 提供:フィスコ

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