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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「再び燻る『二段下げ』リスク」


◆4月第1週に日経平均が1万5164円まで上昇し、市場には新年度相場への楽観と期待が広がった。だが、直近1万4234円まで急落し(10日現在)、投資家心理は一気に「花冷え」。結局、今年も「彼岸底→4月上旬高」というアノマリー通りとなり、またまた変化日高値を残してしまう。

◆これで懸念されるのは3兆円の信用残など買い方がまた苦しくなったこと。チャートは日足の75日線や雲、週足の13週線、26週線など1万5100円処の厚い節で頭打ちとなり、3月7日高値1万5312円にも届かず、そして再び200日線、52週線を割り込んできた。

◆これで大納会高値から崩れた「陰転相場」の継続と、崩れたあとの「アヤ戻り一巡」を確認したことになる。そして「二段下げ」へのリスクが依然燻っていることも意味する。チャートが好転しなければ需給環境も好転せず。様子見慎重姿勢。

(4月10日 記)

「チャートブック週足集」No.1969より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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