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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、ガリバー、ニトリHD、エレコム

■日本通信 <9424> 318円  +80 (+33.6%) ストップ高    本日終値
 日本通信 <9424> [JQ]が連日のストップ高。30日にイオン <8267> が4月、端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)とする格安スマートフォンを発売すると一部報道。仮想移動体通信事業者(MVNO)である同社の通信サービスなどを組み合わせて格安料金を実現させるもようと伝えたことから、同社の業容拡大を期待する買いが殺到した。同社株は前週、25日に「今期最終を43%上方修正」、26日に「新規顧客の急増に対応するために子会社を設立する」と発表、28日には「ATM通信に携帯回線サービスを開始する」と一部報道、と立て続けに好材料出現で急騰していただけに、買いが買いを呼ぶ展開となった。

■ガリバー <7599> 801円  +32 (+4.2%)   本日終値
 28日、ガリバー <7599> が14年2月期の連結経常利益を従来予想の58億円→72億円に24.1%上方修正。増益率が10.4%増→37.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。アウトレット店や輸入車専門店といった新規チャネルにおける積極的な新規出店が奏功し、直営店の小売り台数、買取台数ともに伸び、売上が計画を16.8%も上回ったことが寄与した。業績好調に伴い、前期の年間配当を10円→13円(前々期は1→10の株式分割前で88円)に増額修正した。

■ニトリホールディングス <9843> 4,475円  +120 (+2.8%)   本日終値
 28日、ニトリHD <9843> が決算を発表。14年2月期の連結経常利益は前々期比2.1%増の634億円になり、15年2月期も前期比4%増の660億円に伸びを見込み、28期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は円安により海外生産する家具の採算が悪化するが、コスト削減で補うとともに、消費増税の影響を新規出店と新商品効果で吸収する。同時に、今期の年間配当は52円(前期は1→2の株式分割前で100円)とし、株式分割を考慮した実質配当は4%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■エレコム <6750> 2,165円  +48 (+2.3%)   本日終値
 エレコム <6750> が4日続伸。日経産業新聞が31日付で「エレコムはスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)関連製品の出荷能力を約3割高める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来より高音質のイヤホンの製品数を増やすほか、メモリー復旧サービスのついたSDカードなどの売れ行きが好調なことに対応。相模原市に物流センターを新設し、6月から本格稼働させる」という。新物流センターの稼働によるスマホ・タブレット関連製品の販売拡大を期待した買いが向かった。

■ダイキン工業 <6367> 5,782円  +128 (+2.3%)   本日終値
 ダイキン <6367> が6日続伸。日経新聞が29日付で「ダイキン工業は中南米市場に本格参入する。2014年度中をめどにエアコン(空調機)の新工場をブラジルなど3ヵ所に建設する。投資額は約100億円」と報じたことが買い材料視された。報道によると「現地生産で価格競争力を高める。同社は業務用と家庭用合わせた世界シェアで2割を持つ首位だが、米国やアジアのメーカーと接戦となっている。出遅れていた成長市場で攻勢をかけて首位基盤を固める」としている。また、中南米市場の売上高を今後5年で現在の5倍の1000億円程度にするもようで、成長市場への攻めの姿勢を評価する買いが向かった。

■不二越 <6474> 680円  +10 (+1.5%)   本日終値
 不二越 <6474> が4日続伸。日経新聞が29日付で「不二越の2013年12月~14年2月期(14年11月期第1四半期)は連結経常利益が前年同期比約9割増の45億円前後となったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「自動車生産の増加に伴いベアリング(軸受け)の販売が増えた」という。海外子会社の決算期変更に伴い、海外収益を5ヵ月分計上したことも寄与したとしており、4月4日予定の第1四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■イオン <8267> 1,163円  +17 (+1.5%)   本日終値
 イオン <8267> が続伸。日経新聞が30日付で「イオンは端末と通信サービスをセットにした格安のスマートフォン(スマホ)の販売に乗り出す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「第1弾として4月、端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)のスマホを発売する」という。4月4日に全国の総合スーパー「イオン」のうち、携帯電話の売り場がある約170店で「イオンのスマートフォン」を発売するとしており、格安スマホ販売の本格参入による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■東洋BENG <4828> 1,121円  +74 (+7.1%)   本日終値
 28日、東証が東洋BENG <4828> [東証2]を4月4日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■マルマエ <6264> 628円  +34 (+5.7%)   本日終値
 28日、マルマエ <6264> [東証M] が14年8月期上期(13年9月-14年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の7300万円→1億0400万円に42.5%上方修正。従来の16.1%減益予想から一転して19.5%増益見通しとなったことが買い材料。見込んでいた受注損失が想定を下回ったことで戻し入れ益が発生したことが背景。上期上振れに伴い、通期の経常利益も8500万円→1億0500万円に23.5%上方修正した。前日終値ベースの予想PERが12.2倍→9.8倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■デジタルアーツ <2326> 946円  +46 (+5.1%)   本日終値
 28日、デジアーツ <2326> が米国デラウェア州に現地法人を設立すると発表したことが買い材料視された。資本金は67万ドル(約6800万円)で、4月上旬に設立予定。日本国内で同社が販売しているファイル追跡・暗号化ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」を主に北米で販売する。現地法人設立による業績への影響は軽微としているが、今後の業績への寄与に期待した買いが向かった。

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