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【材料】本日の注目個別銘柄:ソニー、ニコン、王子HDなど


<6758> ソニー 1757 +26
しっかり。部品調達を抜本的に見直し、調達先約1000社のうち、世界の有力250社を選別して発注量を増やしていくと伝わっている。製品開発期間を約2割短縮、部品調達コストも100億円程度削減することを目指すと。収益性の回復を目指したコスト削減策を評価する動きが先行へ。なお、シティでは、現在の経営陣の危機感は過去に例を見ないほど高いと指摘、ここからの業績変化は大きなものになるとみている。

<7731> ニコン 1661 -44
軟調。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も2500円から2000円に引き下げている。1月のCIPAのデータが想定を大幅に下回ったこと、中国でのD600に対するクレームの影響が見込まれること、半導体製造装置の期末計上時期に関してはまだ不確定要素が残ること、バリュエーションに割安感が乏しいことなどが格下げの背景に。

<3861> 王子HD 432 -24
売り先行。今期経常利益は前期比1割増の600億円強となり、従来予想の580億円から上振れする見通しとの観測報道が伝わっている。売上高はほぼ予想通りだが、為替差益の拡大などが上振れ要因につながるようだ。ただ、市場コンセンサスは630億円程度であり、特にポジティブなインパクトは発生していない。また、円安は原材料費の上昇というコストアップ要因につながり、基本的にはマイナス材料として捉えられやすい。本日の円安反転の流れなどは売り材料になっているとみられる。

<4541> 日医工 1502 +16
買い先行。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしている。目標株価は1900円に設定へ。後発医薬品普及促進策の効果拡大を織り込み、業績予想を上方修正しているようだ。来年度の普及促進策は想定以上に効果があると判断、相対的に競争力が高い同社の後発品売上成長を年率12%に引き上げている。

<1964> 中外炉工業 225 +11
急伸スタート。近畿大学と共同で、福島原発の除染廃棄物を効率的に減容化するシステムを開発したと報じられている。加圧や加熱などでバイオマスを10分の1に減容化する装置をトラックに搭載する。短期資金が中心の展開と見られるが、引き続き、除染関連の材料に対する市場の反応は強くなっている。

<7305> 新家工業 151 +8
人気化。前日に発表した単独業績・配当予想の引き上げが好感されている。単独経常利益は従来予想の5億円から7億円に上方修正、公共投資の増加や消費増税前の駆け込み需要などが上振れの背景に。ただ、インドネシアでの急激な為替変動による通貨安の悪影響を受けるため、連結業績の修正は行っていない。配当金は従来の3円から4円に引き上げている。

<6363> 酉島製 1208 -133
下げ目立つ。前日に業績予想の修正を発表している。固定資産の譲渡による特別利益の発生で最終利益は7億円から12億円に上方修正しているが、営業損益は従来の10億円の黒字から3億円の赤字に下方修正している。海外受注案件における補修費用の増加、円安に伴う海外調達費用の増加などが背景に。本業ベースでの想定外の下振れを嫌気する動きが先行へ。なお、いちよしではレーティングを「A」から「B」に格下げ、フェアバリューは1500円継続としている。

<7224> 新明和 910 +32
逆行高。政府では「武器輸出三原則」の緩和に向けた武器輸出の基本方針をまとめ、3 月中の閣議決定を目指しているもようと先に伝わっている。救難飛行艇などを手掛ける同社も、関連銘柄の一角として注目度が高まっているようだ。野村では、日本の防衛関連企業にとって、事業規模拡大のチャンスになると指摘。国内の防衛予算の底打ちに加え、輸出による量産効果や、事業規模拡大に伴う開発力強化が可能になってくるとしている。

<6146> ディスコ 6410 +80
しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を7300円から7450円に引き上げている。受注は3月に入って急回復、4-6月期の受注モメンタムも良好であると判断している。今3月期業績は上振れ余地があり、決算に向けては上値が追えると考えているようだ。来年度には配当の上乗せ期待などもあるようだ。
《FA》

 提供:フィスコ

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