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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):椿本チ、パナソニック、東エレク、アドテスト

■椿本チエイン <6371> 863円  +56 (+6.9%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 SMBC日興証券が26日付で椿本チ <6371> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を830円→990円に増額したことが買い材料視された。リポートによると、自動車部品事業以外の受注が回復すること、15年3月期に始まる新中期経営計画にチェーン、精機事業のグローバル展開が期待されることは将来のチェーン、精機事業の収益改善が鮮明となり、株価のバリュエーション切り上げにつながる予想している。同証券では、14年3月期の連結営業利益は前期比36.7%増の172億円(会社予想は160億円)、15年3月期は190億円、16年3月期は201億円にそれぞれ拡大すると予想している。

■パナソニック <6752> 1,292円  +33 (+2.6%)   本日終値
 26日、パナソニック <6752> が従来未定としていた14年3月期の期末配当を8円実施すると発表したことが買い材料。今期配当は中間配当5円を合わせて13円で、2期ぶりの復配となる。構造改革に伴い業績回復や財務体質の改善が進み、中間配当に続き期末配当も実施する。前日は「米テスラと共同で、世界最大規模の車用電池工場を建設」との一部報道が好感され急伸しており、連日の好材料出現となる。

■東京エレクトロン <8035> 5,840円  +113 (+2.0%)   本日終値
 東エレク <8035> が3日ぶりに反発。日経新聞が27日付で「東京エレクトロンの2014年3月期は、純現金収支(フリーキャッシュフロー)が30億円程度と、2期ぶりの黒字になりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「前期は575億円の赤字。大型投資などが一巡したため。中期的な最先端製造装置の研究開発投資に備えて現金を積み上げていく」という。純現金収支の黒字化による財務体質改善に期待した買いが向かった。

■アドバンテスト <6857> 1,105円  -18 (-1.6%)   本日終値
 26日、アドテスト <6857> が300億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を海外市場で発行すると発表したことが嫌気された。調達資金は、最先端半導体に対応する検査装置の研究開発費、検査装置需要の急変に備えて周辺・新規事業の強化に加え、普通社債の償還にも充てる転換価格は1655円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は9.08%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■ヒーハイスト精工 <6433> 304円  +72 (+31.0%) 一時ストップ高    本日終値
 ヒーハイスト <6433> [JQ]が一時ストップ高。日経新聞が27日付で「ヒーハイスト精工は金属素材と樹脂を組み合わせた新しい軸受け部品を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「機械に取り付けるフランジと呼ばれる『つば』の部分をこれまでの金属製から樹脂に置き換え、単価4割削減したのが特長」としている。14年3月期に約20万個の見通しのつば付き製品の販売個数を、新製品の投入効果で3年後には約40万個に伸ばす計画で、収益拡大を期待した買いが向かった。

■メディアドゥ <3678> 6,300円  +840 (+15.4%) 一時ストップ高    本日終値
 「LINEマンガ」に電子書籍配信プラットフォームを提供するメディアドゥ <3678> [東証M]、LINE@の運用支援サービスや寄せられたユーザーコメントの監視サービスを展開するガイアックス <3775> [名証C]、LINEの親会社である韓国NHNエンターテインメントと資本・業務提携を結ぶエイチーム <3662> などLINE関連株が高い。26日、LINEが、無料通話・メールアプリ「LINE」から登録者以外の固定電話や携帯電話へ低料金で通話できる「LINE電話/LINE Call」を3月より日米を含む6ヵ国で開始すると発表したことが買い材料視された。通話料金は、日本の固定電話には1分2円から、携帯電話には1分6.5円からと最安値水準となる。電話機能の強化を通じたLINE利用者の増加による恩恵享受に期待する買いが関連銘柄に向かった。このほか、マーベラス <7844> 、ネットイヤー <3622> [東証M]なども上昇。

■マイスター <4695> 570円  +19 (+3.5%)   本日終値
 26日、マイスター <4695> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の7.43%にあたる67万株(金額で3億6917万円)を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は26日終値551円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■JALCO <6625> 226円  -24 (-9.6%)   本日終値
 26日、JALCO <6625> [JQ]が、主要取引先のオムコ社が破産手続き開始を申し立て、オムコ社に対する債権に取立不能または取立遅延の恐れが生じたと発表したことが嫌気された。債権額は売掛債権と貸出金を合わせて8億6941万6000円に上り、14年3月期第3四半期時点の連結純資産に対する割合は23.3%となる。取立不能となった場合の損失額は最大8億6900万円としている。なお、債権にかかる取引に投じた資金は全て自己資金であり、取立不能となった場合にも資金繰りには問題はないという。

■日本海洋掘削 <1606> 4,800円  -135 (-2.7%)   本日終値
 26日に発表した「『ちきゅう』による新規受注工事で解約」が売り材料。

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