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【経済】ロート製薬の子会社、中国市場から撤退か


ロート<4527>の化粧品子会社エピステームが中国市場から撤退すると報じられた。中国メディアはこのほど、エピステームの中国合弁エピステーム商貿(上海)が今年3月末までに営業活動を停止する計画で、清算手続きを年末までに完了させる方針だと報じた。

一方、エピステーム上海は、本部から営業停止に関する通知を受け取っていないと回答。ただ、欧米メーカーと同様に、高級化粧品部門での調整を継続すると説明した。

エピステームのホームページによると、高級化粧品部門の不振を受け、2010年から北京や杭州などのデパートで設置していた化粧品売り場を撤退していたという。中国国内で現在、スキンケアセンター1カ所と売り場3カ所のみ継続している。一方、紫外線対策クリームやリップクリーム、メンソレータム系列の男性化粧品は中国市場で引き続き好調だという。

高級化粧品部門の不振について、中国産化粧品の台頭が主因だと分析された。中国ブランドが中国人の皮膚を研究して中国人に合った化粧品を開発しているため、国産品の人気は近年高まっていると指摘された。これより先、仏ロレアル・ガルニエや米レブロンも中国の高級化粧品市場から撤退したと報じられた。

《ZN》

 提供:フィスコ

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