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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):武田、しまむら、グリムス、JMNC

■武田薬品工業 <4502> 4,835円  -265 (-5.2%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 27日朝、武田 <4502> が2型糖尿病治療薬の「ファシグリファム(TAK-875)」について肝臓の安全性への懸念を理由に自主的に開発を中止すると発表したことが売り材料。臨床第3相試験の安全性を独立して監視する3つの専門委員会と連携し、全臨床試験から得られるデータを検証した結果、同薬の投与により患者の得られる利益が、潜在するリスクを上回ることはないとの結論に達したという。有力な糖尿病治療薬候補として期待されていただけに、中長期的な業績への影響を懸念する失望売りが向かった。

■しまむら <8227> 9,760円  -270 (-2.7%)   本日終値  東証1部 下落率6位
 26日、しまむら <8227> が決算を発表。14年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益が前年同期比1.9%減の207億円に減り、3-11月期として5年ぶりの最終減益となったことが売り材料。主力の「ファッションセンターしまむら」で客数が12月まで3ヵ月連続で前年割れとなる中、値下げ販売を増やしたことにより採算悪化を招いた。円安による原価上昇も利益を圧迫した。発表を受けて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付で投資判断を「中立」で継続する一方、目標株価を1万0800円→1万0600円に減額したことも嫌気された。同証券では、14年2月期の連結営業利益を従来予想の496億円→436億円(会社計画は510億円)、15年2月期を518億円→459億円にそれぞれ引き下げた。

■グリムス <3150> 1,010円  +150 (+17.4%) ストップ高    本日終値
 26日昼、グリムス <3150> [JQ]が、電力取引やエネルギーマネジメントなどを提供するエナリス <6079> [東証M]との包括提携を発表したことが引き続き買い材料視された。販売手法の多様化や新規商材の拡充を進める同社グループと、営業力の強化を目指すエナリスが提携することにより、エナリスが拡大する金融機関などの戦略的パートナ―との取り組みをフォローする体制を構築する。具体的には、太陽光電力買い取りや電力代理購入サービスで協業するほか、エナリスへの顧客紹介を行う。両社の強みを生かした営業戦略の推進による業容拡大に期待する買いが本日も殺到した。

■JMNC <3645> 708円  +100 (+16.5%) ストップ高    本日終値
 26日、JMNC <3645> [東証M] が14年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益を従来予想の5000万円→7100万円(前年同期は6000万円)に42%上方修正し、一転して18.3%増益見通しとなったことが買い材料。主力のポータルサイト運営事業が堅調に推移する中、販管費の削減が利益を押し上げた。

■クレアホールディングス <1757> 71円  +9 (+14.5%)   本日終値
 子会社クレアが、家庭用から産業用まで豊富な太陽光発電施設の販売実績を有するアスグラッド・コミュニケーションズと業務提携したことが買い材料。また、クレアはアイアンドシー・クルーズ(IACC社)とも業務提携した。IACCは業界最大手である太陽光発電ポータルサイト「グリーンエネルギーナビ」を運営し、太陽光発電の設置意欲の高い見積もり依頼者を集め、販売・施工会社に紹介するサービスを展開している。提携により、1 区画50Kw 未満の太陽光発電施設の販売を、IACCが運営する太陽光発電所売買マッチングサイト「グリーンエネルギーナビ投資用」を通じて行う。

■日本エンタープライズ <4829> 296円  +25 (+9.2%)   本日終値
 26日、日エンター <4829> [東証2] が14年5月期の連結最終利益を従来予想の3.1億円→5.6億円(前期は3.5億円)に80.6%上方修正し、一転して60.7%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。投資有価証券の売却に伴い、3.7億円の売却益を特別利益に計上することが主因で、配当増額など株主還元が期待される。

■大阪有機化学工業 <4187> 467円  +25 (+5.7%)   本日終値
 26日、大有機 <4187> が13年11月期の連結経常利益を従来予想の11.9億円→13.6億円(前々期は10.8億円)に14.5%上方修正し、増益率が10.4%増→26.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。利益率の高い電子材料の販売が想定以上に回復したことが利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが13.5倍→10.7倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■日本プロセス <9651> 960円  +40 (+4.4%)   本日終値
 26日、日本プロセス <9651> [JQ] が14年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の5000万円→1億2300万円に2.5倍上方修正。従来の56.1%減益予想から一転して7.9%増益見通しとなったことが買い材料。産業・公共システムにおいて、中国大連のグループ会社でスポーツ関連システムのオフショア開発が効率よく進展。組み込みシステムでは、車載情報システムで新たに受託した海外案件の体制拡大も貢献した。

■菊池製作所 <3444> 1,414円  +55 (+4.1%)   本日終値
 26日、東証が27日売買分から菊池製作 <3444> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■宝印刷 <7921> 715円  +27 (+3.9%)   本日終値
 26日、宝印刷 <7921> が決算を発表。14年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比37.0%増の12.8億円に拡大し、従来予想の10.3億円を上回って着地したことが買い材料。株高によるエクイティファイナンスの増加に伴い目論見書の作成が伸びたうえ、IPO件数が増え、上場関連資料の作成支援も好調だった。通期計画の8.5億円をすでに51.1%上回ったとあって、業績上振れに期待する買いが向かった。

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