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【市況】(中国)人民銀が元高容認スタンス強める、取引基準値は4日連続で最高値


中国人民銀行(中央銀行)は11日、この日の人民元相場の基準値を1米ドル=6.1100元に設定した。前日の6.1114元から元高・ドル安水準に設定され、4営業日連続で元切り上げ以来の最高値に設定された。これを受けて市場では、人民銀が人民元改革の方針に沿って、元高容認スタンスを強めているとの見方が示されている。

8日に発表された中国の貿易統計が強い内容となったことや、人民銀の元高容認姿勢を受け、スポット市場でも人民元相場が対米ドルで上昇している。10日には一時6.0703元を付け、為替改革以降の最高値を2営業日連続で更新した。本日11日は6.071元台で推移している。

人民銀の周小川総裁は11月半ば、人民元の許容変動幅を拡大する方針を示すとともに、為替介入の縮小に言及した。人民銀はその後もしばらくは人民元の動きを厳しく管理していたが、足元では上昇ペースが加速。市場関係者の間では、来年にも1米ドル=5元台に突入するとみる向きもある。

《NT》

 提供:フィスコ

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