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【経済】【中国から探る日本株】浙江省舟山市、全国に先駆けて一人っ子政策の緩和を実施


中国浙江省の舟山市は、全国に先駆けて「一人っ子政策」の緩和に踏み切った。23日付の複数メディアによると、同市政府はこのほど、「夫婦のどちらか一方が舟山市戸籍を持ち、かつ一人っ子の場合、第2子の出産を申請することができる」との通達を発表。19日付で実施されているという。

この報道を受け、週明け25日の香港市場では、ベビー用品を手掛ける好孩子国際(グッドベビー・インターナショナル:01086/HK)などが買いを集めた。一人っ子政策の緩和は、中国に進出するピジョン<7956>やユニ・チャーム<8113>といった育児関連企業にとっても、追い風となる見通しだ。

ただ、今回の舟山市での一人っ子政策の緩和は“特殊な事例”だとも報じられている。同市では11年連続で人口の自然減が続き、出生率の低さが大きな問題になっていたという経緯があって、特別に早い段階で認可が下りたというのだ。浙江省の当局関係者はその他の都市について、緩和は「早くても来年」との見解を示している。

なお、中国共産党は今月半ばに開いた第18期中央委員会第3回総会(三中全会)で、一人っ子政策の緩和を決定。夫婦のどちらか一方が一人っ子だった場合に第2子を認める「単独二胎」への移行を表明した。国家衛生・計画生育委員会は具体的な実施の時期について、各地方が状況に応じて決めると説明している。

《NT》

 提供:フィスコ

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