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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):矢作建、フジクラ、中電工、東光高岳HD

■矢作建設工業 <1870> 675円  +100 (+17.4%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 28日、矢作建 <1870> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→55億円に89.7%上方修正。増益率が36.0%増→2.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。建築、土木ともに受注好調で、売上が計画を11.4%上回ることが寄与する。増収効果とコスト低減が奏功し、採算も急改善する。前日終値ベースの予想PERが19.7倍→8.6倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■フジクラ <5803> 438円  +51 (+13.2%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 28日、フジクラ <5803> が決算を発表。14年3月期上期(4-9月)の連結営業利益が前年同期比96.9%増の86.3億円に拡大し、従来予想の50億円を72.6%上回って着地したことが買い材料。北米で光関連が好調なエネルギー・情報通信のセグメント営業利益が39.5%増と好調だったうえ、新興国を中心に海外向けにワイヤーハーネスなどが伸びた自動車電装の利益も25.5%増と順調だった。加えて、タイ洪水の影響からFPC(フレキシブルプリント配線板)が回復基調にあるエレクトロニクスの営業損失が20億円に半減。円安進行による輸出採算の改善も利益を押し上げた。上期の業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の160億円→170億円(前期は64.9億円)に6.3%上方修正した。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.96%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。買い付け期間は29日から12月20日まで。

■中電工 <1941> 1,640円  +181 (+12.4%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 28日、中電工 <1941> が14年3月の連結経常利益を従来予想の91億円→115億円に26.4%上方修正。増益率が53.0%増→93.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。太陽光発電設備工事を中心に受注が好調で、売上が計画を上回ることが寄与する。工事採算の向上や債券償還益の発生も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが17.6倍→11.2倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■東光高岳HD <6617> 2,064円  +164 (+8.6%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 28日、東光高岳HD <6617> がアルバック <6728> の子会社である産業機械用駆動装置会社日本リライアンス(横浜市)の買収発表したことが買い材料視された。発行済株式総数の80%(48万株)を取得する。同社では日本リライアンスの持つパワーエレクトロニクス技術を、スマートコミュニティ関連システムへ適用して競争力を高めたい考え。技術の高度化によってより一層の受注獲得を目指す。なお、同日には決算を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は4.2億円の赤字となったが、特に悪材料視はされなかったようだ。

■日本ケミカルリサーチ <4552> 1,835円  +116 (+6.8%)   本日終値
 28日、東証が日本ケミカル <4552> [東証2]を11月5日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■東芝テック <6588> 615円  +33 (+5.7%)   本日終値
 UBS証券が28日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を620円→680円に増額したことが買い材料視された。

■日立国際電気 <6756> 1,294円  +55 (+4.4%)   本日終値
 28日、日立国際 <6756> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の86億円→125億円に45.3%上方修正。増益率が33.1%増→93.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。半導体製造装置の受注が韓国を中心にアジアで想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与する。前期に実施した事業構造改革効果や円安による採算改善なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、年間配当を14円→16円(前期は14円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■東京電力 <9501> 532円  +18 (+3.5%)   本日終値
 東京電力 <9501> が大幅反発。日経新聞が29日付で「東京電力の2013年4~9月期の連結経常損益は1200億円前後の黒字(前年同期は1662億円の赤字)となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「コスト削減を徹底したほか、燃料費の上昇が一服し、採算が改善した」という。積極的な競争入札の実施によって調達する資材の見直しを進め、全社的な費用削減を行った成果が見えてきているとしている。また、同日の日経新聞で「政府・与党は28日、東京電力福島第1原子力発電所周辺の除染費用を国も一部負担する方向で調整に入った」と報じたことも投資家の買いを誘ったようだ。

■日立金属 <5486> 1,290円  +42 (+3.4%)   本日終値
 28日、日立金 <5486> が決算を発表。14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比48.5%増の227億円に拡大し、従来予想の195億円を上回って着地したことが買い材料視された。特殊鋼は国内向けがやや低調だったものの、海外向けに金型や工具用材料が好調。また、ディスプレイ関連向けのエレクトロニクス関連材料も堅調だったほか、国内住宅着工戸数の持ち直しに加え、米国の住宅市場が回復していることを背景に配管機器も伸びた。業績好調に伴い、通期の同利益を510億円→540億円(前期は212億円)に上方修正した。

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