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【市況】28日の香港市場概況:5日ぶり反発、好業績銘柄に買い戻しも上値は重い


28日の香港市場では主要指数のハンセン指数が5営業日ぶり反発となり、前営業日比108.24ポイント高(+0.48%)の22806.58で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同80.60ポイント高(+0.79%)の10258.42、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同2.35ポイント高(+0.05%)の4424.97だった。

ハンセン指数は終日堅調に推移。前週末の米国株高の流れを引き継いだほか、本土系企業の決算シーズンを迎え、好業績銘柄を中心に買い戻された。ただ、中国の市場金利の動向に不安が残る中、積極的に買い進む動きは見られず。この日の上海銀行間取引金利(SHIBOR)は小幅ながらも引き続き上昇しており、市場では翌29日の中国人民銀行(中央銀行)の定例オペを見極めたいとの姿勢が強まった。売買代金は500億HKドル台を割り込み、台風の影響で半日のみの取引となった9月23日以来の低水準だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、保険株が高い。中国人寿保険(02628/HK)が1.83%高、中国平安保険(02318/HK)が1.67%高で取引を終えた。先週末に発表した2013年7-9月期決算が市場予想を上回ったことが好感された。このほか、JPモルガン・チェース(JPM)による大幅な目標株価引き上げを受けて、テンセント(00700/HK)が1.60%上昇した。

中国建設銀行(00939/HK)は1.05%高。発表した7-9月期決算は市場予想をやや下振れたものの、足元で売られていた後とあり、業績を嫌気した売りは限定的だった。一方、好業績などを手掛かりに足元堅調に推移していたカジノ関連が利食い売りに押された。銀河娯楽(00027/HK)、サンズ・チャイナ(01928/HK)が2%超の下げとなった。

ハンセン銘柄以外でも、好決算を発表した新疆金風科技(02208/HK)や中海油田服務(02883/HK)がそれぞれ7.37%、5.69%値を上げた。一方、ネットドラゴン(00777/HK)が6.58%下落。今日28日は、事業売却に伴って実施する特別配当の権利落ち日に当たる。

《KO》

 提供:フィスコ

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