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【市況】17日の香港市場概況:続落、本土・欧州株の下落を受けてマイナス圏に転落


17日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続落となり、前日比133.45ポイント安(-0.57%)の23094.88で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同61.07ポイント安(-0.57%)の10568.71、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同20.78ポイント安(-0.46%)の4525.31だった。

ハンセン指数は堅調なスタート。米財政問題を巡り、米上院が連邦債務の上限引き上げに合意。下院でも可決の見込みと伝わり、米国のデフォルト(債務不履行)が回避されるとの見方から幅広い銘柄が買い戻された。ただ、明日18日に中国の7-9月期の国内総生産(GDP)が発表されるとあり、買い一巡後には上げ幅を縮小。後場に入ると、中国本土市場が下げに転じたほか、この日の欧州株が軟調なスタートになったことで香港市場でも利益確定売りが優勢となった。

なお、午前の取引時間中には、米上下両院が連邦債務上限引き上げと政府機関再開に向けた上院与野党合意案をいずれも賛成多数で可決。2週間余り続いた政府機関の閉鎖は17日に解除される。

ハンセン指数の構成銘柄では、石炭株が大幅に上昇。中国神華能源(01088/HK)、中国中煤能源(01898/HK)がともに4%超の値上がりとなった。中国で石炭価格が上昇に転じたとの報道が材料視されたもよう。半面、来週から発表される1-9月期決算での利益成長鈍化を警戒し、中国工商銀行(01398/HK)など本土系銀行株が売られた。

ハンセン銘柄以外では、1-9月期の大幅増益見通しを発表した亜洲セメント(00743/HK)が2.31%上昇。また、風力発電産業の発展に向けた指針が中国国務院(内閣に相当)に提出されたとの報道を受けて、新疆金風科技(02208/HK)が5.57%上昇するなど、関連銘柄に買いが集中した。

《KO》

 提供:フィスコ

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