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【市況】7日の香港市場概況:続落で23000割れ、本土市場の連休明けを前に手控えムード


7日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続落となり、前営業日比164.59ポイント安(-0.71%)の22973.95で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同90.11ポイント安(-0.86%)の10427.17、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同13.78ポイント安(-0.31%)の4485.79だった。

前週末の米国株高の流れからハンセン指数は小幅高で寄り付いたものの、すぐにマイナス圏に転落。その後も軟調な値動きが続いた。米財政協議が引き続き難航する中、リスク回避ムードが広がった格好。また、明日8日には中国本土市場が国慶節連休明けで1週間ぶりに取引を再開するとあり、その動きを見極めたいとの思惑から手控えムードも強まった。売り一巡後には下げ渋ったが、終値では3営業日ぶりに節目の23000を割り込んだ。

ハンセン指数の構成銘柄では、交通銀行(03328/HK)が2.07%下げるなど、本土系銀行株が安い。また、指数ウエート最大のHSBC(00005/HK)が0.71%下落し、相場を押し下げた。HSBCを巡っては、米子会社を被告とする集団訴訟で15億米ドル(約1460億円)の賠償金支払いを命じられたと報じられている。

半面、和記黄埔(00013/HK)が1.85%高と4営業日続伸。傘下のドラッグストアチェーン、ワトソンズ(屈臣氏)の分離上場観測が報じられて以来、株価の上昇が続いている。このほか、国慶節連休の本土観光客増加への期待感から銀河娯楽(00027/HK)が0.44%上げるなど、カジノの一角が堅調だった。

ハンセン銘柄以外では、本日メインボードに上場した米自動車部品メーカーのネクステア・オートモーティブ(01316/HK)が公開価格比8.21%安で初日の取引を終了。相場全体が弱含む中で低調な滑り出しとなった。半面、ネットドラゴン(00777/HK)が6.65%上昇するなど、成長期待の強いネット関連が逆行高を演じた。

《KO》

 提供:フィスコ

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