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【市況】4日の香港市場概況:3日ぶり反落も下げ渋る、本土系金融株に買い戻し


4日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反落し、前日比75.86ポイント安(-0.33%)の23138.54で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同2.73ポイント高(+0.03%)の10517.28、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同19.74ポイント高(+0.44%)の4499.57だった。

ハンセン指数は朝方から売りが先行。米国での一部政府機関の閉鎖や債務上限問題への懸念から前日のダウ平均が下落した流れを警戒。本日予定されていた米雇用統計の発表も延期が決まり、先行き不透明感が意識された。また、中国本土市場が引き続き休場となる中で新規の買い手掛かりにも乏しかった。ただ、指数は23000近辺では下げ渋る動きに。本土系金融株が買い戻される中、後場にはやや下げ幅を縮める展開となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、足元上昇の目立っていたカジノ銘柄が下落した。銀河娯楽(00027/HK)が3.07%安、サンズ・チャイナ(01928/HK)が0.59%安で終了。また、中国移動(00941/HK)が2.89%下落。中国当局が携帯電話のアクセスチャージ(事業者間精算料金)を見直すとの観測報道や、外資系証券による投資判断の引き下げが嫌気された。

半面、和記黄埔(00013/HK)が0.21%高。朝方は利益確定売りに押されたが、ほどなく切り返した。引き続き傘下ドラッグストアチェーンの分離上場観測が支援材料になったもよう。このほか、中信泰富(00267/HK)が9.22%急伸。オーストラリアの鉄鉱石プロジェクトが順調に進展しているとの発表があらためて材料視された。

ハンセン銘柄以外では、3日にメインボードに上場した雲遊(フォーゲーム:00484/HK)が5.93%続伸。前日に続き、オンラインゲーム市場の成長期待などが買い手掛かりとなった。また、広州広船国際(00317/HK)が8.85%高。親会社などを引受先とする第三者割当増資の実施により、造船事業を買収するとの発表が引き続き好感された。

《KO》

 提供:フィスコ

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