市場ニュース

戻る
 

【市況】3日の香港市場概況:続伸、中国の非製造業PMI上昇を受けて3日ぶり23000台を回復


3日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続伸となり、前日比229.92ポイント高(+1.00%)の23214.40で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同180.96ポイント高(+1.75%)の10514.55、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同77.51ポイント高(+1.76%)の4479.83だった。

ハンセン指数は終日堅調に推移し、終値で3営業日ぶりに23000台を回復した。米国での一部政府機関の閉鎖が続く中、同国が量的緩和縮小を先送りするとの観測が浮上。香港では資金流出懸念の緩和につながった。また、朝方発表された中国の9月非製造業購買担当者景気指数(PMI)が6カ月ぶり高水準となったことも支援材料。ただ、中国本土市場が引き続き休場となる中で一段と買い進む材料には乏しく、指数は日中高値圏でのもみ合いが続いた。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国聯通(00762/HK)が8.43%高と大きく上昇した半面、中国移動(00941/HK)が0.69%下落した。中国当局が携帯電話のアクセスチャージ(事業者間精算料金)を見直す方針と伝わった。中国聯通と中国電信(00728/HK)が中国移動に支払うアクセスチャージについて、現行基準からの半減を検討しているという。

このほか、サンズ・チャイナ(01928/HK)や銀河娯楽(00027/HK)などカジノ株の好調も目立った。国慶節連休初日にマカオを訪れた本土観光客が前年同期比で16%増えたと報じられた。半面、中電控股(00002/HK)や香港中華煤気(00003/HK)など公益株の下げが目立った。

ハンセン銘柄以外では、今日メインボードに上場した雲遊(フォーゲーム:00484/HK)が好調。公開価格を32.35%上回る67.50HKドルで初日の取引を終えた。初値は21%高の61.75HKドルだった。これを受けて輝山乳業(06863/HK)や香港信託(01273/HK)など直近上場銘柄が好調。輝山乳業は、中国での牛乳値上がり報道も追い風となった。

《KO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均