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【市況】(香港)香港系小売セクターが軟調、国慶節連休の本土ツアー客は大幅減も


香港系小売セクターが軟調。中国本土では10月1日から国慶節の大型連休(7日まで)に入るが、同日付で施行される「旅行法」の影響により、本土からのツアー客が大幅に減少する可能性が指摘されている。大和ではこのほかにも、観光客に人気のビクトリア湾花火大会が中止されたこと、昨年は中秋節・国慶節連休の合併で8連休だったことが影響するとみており、ツアー客数は前年同期比で30-50%減少すると予測している。

新たに実施される「旅行法」では旅行会社に対し、不必要に土産物店に立ち寄る、物品購入を強制する等の不当な行為を禁止。これによって旅行会社の受け取るマージンが減少するため、10月以降のツアー価格を引き上げる会社が増えているという。

一方、宝飾品販売を手掛ける景福集団(00280/HK)の幹部は、旅行法の施行による影響は軽微との見方だ。その理由として、同社が本土ツアーの主要なショッピングスポットになっておらず、ビジネス客や個人旅行客を主な顧客とする点を挙げている。

日本時間午後3時6分現在、主な関連銘柄の値動きは次の通り。

■利福国際(01212/HK):16.58HKドル(前日比1.19%安)
■周大福珠宝(01929/HK):11.18HKドル(0.53%安)
■莎莎国際(00178/HK):8.79 HKドル(0.34%安)
■景福集団(00280/HK):0.79HKドル(変わらず)

《NT》

 提供:フィスコ

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