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【市況】19日の香港市場概況:反発、米量的緩和縮小の見送りを受けて7カ月半ぶり高値


19日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発。前日比385.06ポイント高(+1.67%)の23502.51で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同181.53ポイント高(+1.71%)の10769.54、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同34.87ポイント高(+0.78%)の4488.14だった。

ハンセン指数は終日堅調に推移し、終値で2月4日以来、約7カ月半ぶりの高値を付けた。注目を集めていた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想に反して量的緩和の縮小が先送りされたことや、これを受けた前日の米国市場の大幅上昇が支援材料。とはいえ、中国本土市場が中秋節連休に入ったほか、香港も明日20日から連休入りとなるため、一段と買い上がる動きは見られず。指数は日中高値圏でのもみ合いを続けた。

ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高の展開。値下がりは恒安国際集団(01044/HK)など5銘柄にとどまった。値上がり銘柄では、米国の量的緩和縮小の決定が先送りされたことで香港系不動産セクターが上位に。信和置業(00083/HK)が8.61%上昇したほか、新鴻基地産(00016/HK)や恒基兆業地産(00012/HK)が4-5%台の大幅高をつけた。

このほか、テンセント(00700/HK)が1.94%反発。中国国務院(内閣に相当)が同社のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」にアカウントを開設したと報じられた。また、「上海自由貿易試験区」の設立が近づく中、招商局国際(00144/HK)や中遠太平洋(01199/HK)といった港湾関連も大きく値を上げた。

ハンセン銘柄以外では、商品相場の上昇を受けて非鉄金属セクターが高い。紫金鉱業(02899/HK)が10.38%高、江西銅業(00358/HK)が5.24%高で取引を終えた。一方、スカイワース(00751/HK)が4.37%下落。シティグループがスマートテレビ市場における競争激化を見込み、投資判断を2段階引き下げたことが売り手掛かりとなった。

《KO》

 提供:フィスコ

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